「生半可な気持ちじゃできない」櫻井圭登×村田 恒×加藤良輔「浪漫活劇譚『艶漢』第二夜」座談会

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尚月地の同名漫画を原作にした舞台「浪漫活劇譚『艶漢(あでかん)』」の第二弾となる「浪漫活劇譚『艶漢』第二夜」が12月に上演されます。

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→そもそも『艶漢』とは?

ノーフン(フンドシをはいていないってこと!)がちで柳腰の美少年で傘職人の吉原詩郎(女ったらしの助平)と、熱血正義感の巡査殿・山田光路郎(筋肉質で無類の猫好き)、そして詩郎の兄貴分で無敵な色気を放つ吉原安里の物語を軸にした、エログロナンセンスな昭和郷愁的アンダーグラウンド事件簿。(公式HPより)

昨年3・4月の初演では、その思い切った再現度に(いろんな意味で)話題騒然に! 一気に注目&人気を集め、同年8月には「歌謡倶楽部『艶漢』」として歌謡エンタテインメントショーも開催されました。

待望の第二弾となる今作も、初演同様、脚本・演出をほさかよう(空想組曲)さんが手掛け、主人公・吉原詩郎役の櫻井圭登さん、山田光路郎役の末原拓馬さん、吉原安里役の三上俊さんをはじめとするメインキャストは続投! さらに新キャストとして、佐倉春澄役の村田 恒さん、内海明人役の加藤良輔さんも出演し、あのエピソードやこのエピソードが描かれることになりそう!

というわけで、主演の櫻井さん、新キャストの村田さん加藤さんにお話をうかがいました。

脱ぐことにはもはや快感すら覚える......!?

――「第二夜」が決まっていかがですか?

櫻井 初演から1年9か月ぶりの公演なのですが、また『艶漢』ができると思うと本当に幸せです。僕にとって印象が強い作品なので、再び詩郎として生きることができてとても嬉しいです。

――印象が強いというのは?

櫻井 やっぱり大勢の人の前であんな......素肌を出すことはないので(笑)。『艶漢』には、人生で経験できない、いろんなことを経験させていただきました。

――初演はふんどし姿もありましたしね。そこは今回もう抵抗ないですか?
櫻井 もう脱ぐことに対しての抵抗は全くなくて。もはや快感すら覚える......。

一同 (笑)。

櫻井 次はどういう風に脱ぐんだろうって楽しみにしています(笑)。
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――お芝居自体はどうですか?

櫻井 大先輩ばかりなので、初演のときは「足を引っ張らないようにがんばろう」と思っていたのですが、今回は座長としての責任をちゃんと持ちながら、みんなと一緒のレベルまでいけるようにがんばっていきたいと思っています。

――加藤さんと村田さんは今作からの参加ですが、出演が決まっていかがでしたか?

加藤 6月に出演した「おん・すてーじ「真夜中の弥次さん喜多さん」双」もそうなんですけど、今年やらせてもらう舞台は、ぶっ飛んだ世界観の作品が多くて(笑)。『艶漢』に出演が決まったときも、写真を見ると圭登がほぼふんどし姿だったので、ほさかさんに「どんな舞台なんですか?」って聞きました(笑)。不安もありますけど、今はなにより『艶漢』の世界を楽しみたいなって想いが強いです。

――そういう一見理解しがたい世界に入っていくのって、役者としてはどうですか?

加藤 恐怖でしかないです(笑)。でも逆にわからないから役者として挑戦し甲斐があるんだと思うし、そこで成立させることができたら、ひとつ(上に)いけるんじゃないかなっていう。経験値を上げられるチャンスなんじゃないかなって。チャレンジするにはもってこいな作品だと思いますね。

――村田さんはいかがですか?

村田 正直なことを言いますと、最初に漫画を読んだときはその世界観に「マジか!」ってなって。でも「自分が出るからには『艶漢』の素敵さをちゃんと理解したい」という思いで試行錯誤しながら読んでいたのですが......あの、7巻あたりから「詩郎、いいな」と思い始めて(笑)。

――どういうことですか(笑)。

村田 思わず「詩郎なら......」と思っちゃうくらい、作品に引き込まれたんですよね。というのも、露出度の高い衣裳とかそういう部分ももちろん魅力なんですけど、すごく素敵なドラマがあると僕は思って。演じるのが楽しみになりました。

――最初の「マジか!」というのは、どの辺りに驚いたんですか?

村田 最初は「男同士で至近距離でなにをしてるんだろう」ってなるんですよ、やっぱり。

加藤 そうだね。

村田 でも段々理解できるようになってくると、すごく楽しいだろうなと思って。もっと理解して「(櫻井さんが)詩郎の衣裳でそこにいたら、もしかしたらわからない」くらいの域までいけたらいいなと思っています!

加藤 (櫻井さんに)距離を保とうね。ふたりでご飯に行かないようにね。

櫻井 あはは!

村田 役作りの話です!(笑)

加藤 でも本当に、この世界観を好きな人の想いは裏切っちゃいけないなっていうのはあります。それに、ただ「脱いでたね」って感想じゃ悲しい。中身もしっかり伝えないと意味がないので。生半可な気持ちでやったらダメだなっていう。その辺は......櫻井さんについていきたいなって!

櫻井 (慌てて)ちょ、ちょっと待ってください!  ※加藤さんは櫻井さんの事務所の先輩です

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ほさかようさんは演劇変態

――ほさかさんのお話もうかがいたいのですが、櫻井さんは初演でほさかさんの演出を受けてどうでしたか?

櫻井 ほさかさんは本当に......ほさかさん!って感じで(笑)。

加藤 わかる(笑)。

櫻井 ほかの誰にもない世界を持っていらっしゃって、僕はそこにどう食らいついていけるかっていう感じです。その世界を理解するまでに時間がかかるときとかもあるんですけど、理解したときに「わあ、この人はこういう風に考えてたのか!」って、お芝居をしてて感動するんですよ。今回も楽しみです。

――加藤さんとほさかようさんは、2013年上演の空想組曲VOL.10「虚言の城の王子」以来、2作目ですね。

加藤 楽しみなんですよ。ほさかさんの言うことならなんでもやろうって思うくらい大好きなので。

――どういうところが大好きなんですか?

加藤 人柄も好きなんですけど、今までいろんな演出家さんと会ってきた中でも、本当に、あの......言い方が難しいんですけど、"演劇変態"みたいな(笑)。

櫻井 ありますね!

加藤 リスペクトの言葉ですよ?(笑)僕は以前ご一緒したときに「ほさかさん、すごすぎるよ」「ほさかさんの頭の中を覗きたい」って言ったことがあるんですけど。頭の中を覗くくらいしないと本当にわからなかったんですよね。

――そのときはどう理解されたんですか?

加藤 すごく細かく説明してもらいました。ただそれで、今までにない自分を引き出してもらって。僕にとっては、ほさかさんとの出会いは本当に大きいものだし、あれから時間が経ったので、今回、成長した姿を見せたいですね。何とか食らいついていきたいと思っています。

――村田さんは、ほさかさんとは初めてですよね。

村田 そうなんです。でも今の話も聞いて、肩の力を入れずに稽古場に入って、しっかり関わっていけたらいいなと思っています。その中で変態だなって思えば「ああ、そういうことか」って(笑)。自分が持ってるものを、ほさかさんと一緒にいいものにしていきたいです。


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強い人の弱い部分を知ると、今ある強さを好きになる

――役についてうかがいたいのですが、村田さんの演じる佐倉春澄と、加藤さんの演じる内海明人は幼馴染の役どころですね。

村田 難しい役どころですよね。詩郎もそうですけど、このふたりは特に昔からの関係性がすごく大事で、そこを落とすと作品に関わってくるので。その部分を(加藤さんと)ちゃんと共有できて、「だからこうなる」ということをお互いがわかっていることが大事なんじゃないかなって思います。

――ご自身の春澄役はどうですか?

村田 「なんでそうしちゃうの!?」って僕はもう疑問で!

一同 (笑)。

村田 最終的にはそこを理解しないといけないんですけど、現時点では疑問で終わっているので。稽古に向けてちゃんと掘り下げていかないといけないなと思っています。春澄の一番の理解者でありたいですし。

――明人役の加藤さんはどうですか?

加藤 明人に関してはまだ掴みきれてないのですが、春澄との距離感や幼馴染としての感覚はしっかりとつくっていかないといけないなと思っています。そこが深くあればあるほどクライマックスが生きてくるはずなので。

――小さいときから一緒にいた役だと、稽古場でも一緒にいるものなんですか?

加藤 必然的にそうなるんじゃないかな。

村田 ラーメン食べに行きましょうよ、ふたりで。

加藤 あ、ふたりはちょっと......。

一同 (笑)。

加藤 あと貴族っていうところがね。立ち居振る舞いとか所作もしっかり研究しないといけないですよね。

――明人が春澄に全部教えてあげたんですもんね。

加藤 そうです......そうだよ!(急に村田さんへの態度が変わり)俺が全部教えたんだから!

村田 (笑)。各々の過去が舞台上の「今」につながっているような。「あれがあるから今こうなってる」っていう部分がちゃんと掘り下げられたらいいなって思います。

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――櫻井さんは二度目の詩郎ですが、なにか考えていることはありますか?

櫻井 初演でやってきたものや経験したことを大事にしつつですが、今作でまた詩郎をイチからつくりあげていきたいなって気持ちがすごくあって。そこで詩郎の新たな一面を見せられたらと思っています。

――どの辺りが見どころになりそうですか?

櫻井 初演で光路郎と生まれた絆が、今作で起きる事件によってどうなっていくのかっていうのは、お客さんにぜひ注目してもらいたいです。僕も稽古で楽しみな部分ですね。

――今作は安里や光路郎との因縁も語られそうですね。

櫻井 そうですね。過去の話も出てきそうなので。そこは僕もみかしゅん(三上)さんと拓馬さんと関係をしっかり築き上げて、演じていきたいです。

村田 そこは僕も楽しみで。詩郎とか安里とか、強い人の過去や弱い部分を知ると、今ある強さも好きになりますよね。

――ちなみに、詩郎は演じるうえでの準備ってどんなことですか?

櫻井 前作では、まず見た目を原作に近づけて、自分の身体に説得力を持たせて、そこから感情をつくっていくようにしました。

――先に身体をつくるんですか?

櫻井 そうです。まず見た目から変えて。「そろそろいけるかな」ってなったら台本を読んで。

――鍛えるということですか?

櫻井 食事制限だったり、あとは毎日ヘルシア飲んだり(笑)。

加藤 もう十分細いですよね? 俺は全然いいと思うんだけど......これじゃまだダメなんだ?

櫻井 まだちょっとたるんでます。(※たるんでません)

――アクションもけっこう激しいですが。

櫻井 そうですね。初演は毎日アクションの稽古がありました。

加藤 (母親のように)食事制限したら元気なくなっちゃわない? 俺も絞ろうとは思ってるけど......。

――おふたりもそこは気にしますか?

加藤 まだどうなるかわからないけど、いきなり「脱ごうか」ってなったときに「間に合わない!」ってなっちゃいけないから(笑)。いつでもいける準備はしておきたいですよね。

村田 準備、大事ですよね。初演を観て、そこはちゃんとやらないといけないんだなって思いました。この作品の役作りとして(見た目は)大事だなって思いますね。

――では最後に座長の櫻井さんから、読者に一言お願いします。

櫻井 『艶漢』は、詩郎と光路郎、詩郎と安里、春澄さんと明人さんもそうですけど、人それぞれ愛し方が違っていて。「そういう愛もある」ということ自体が切なかったり、きれいだったりする作品で。僕はこの美学が好きだし、魅力的だと思うので、今作ではそういうところも見せていけたらと思っています。『艶漢』を愛してくださる方々、舞台を応援してくださる方々がいるから立つことができる舞台なので、感謝の気持ちを持ちながら、今回も全力で『艶漢』ワールドを巻き起こしていきたいと思っています。応援よろしくお願いします!

(取材・文/中川實穗  撮影/イシイノブミ)

「浪漫活劇譚『艶漢』第二夜」は、12月13日(水)から17日(日)まで東京・俳優座劇場にて上演。チケットぴあでは9月3日(日)23時45分までWings最速先行(抽選先行)のエントリーを受付中。詳しくは現在発売中のWings10月号をチェック!

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