富山・オーバード・ホールで「ミー&マイガール」がいよいよ開幕

地元・富山出身の剣幸が主演するミュージカル「ミー&マイガール」が11月12日(木)より富山・オーバード・ホールで開幕する。本作は富山市民文化事業団がプロ・アマ一体でミュージカルを制作する「オーバード・ホール名作ミュージカル上演シリーズ」の一環で今回が第6弾。2013年の「ハロー・ドーリー!」で剣が読売演劇大賞の優秀女優賞を獲得するなど、シリーズに対する評価は高く、今回は2013年に同シリーズで制作し、好評を得た「ミー&マイガール」に、新演出を加えての再演となる。


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「ミー&マイガール」は「マイ・フェア・レディ」の男性版とも言えるストーリー。イギリスの名門貴族にて跡継ぎ問題が起こった際に、当主の遺言通り、若いころのあやまちで出来たひとり息子を探し出し後継者にしようとするも、見つけ出したのは下町で育った教養のないがさつな青年・ビル。貴族の跡継ぎには似つかわしくない彼を、立派な紳士に教育していくというものだ。1987年に宝塚歌劇団で日本初演され、その際、剣がビルを演じて大ヒットを記録した。剣は2013年の公演で26年ぶりのビル役を演じ、2年ぶりとなる今回、「前回、ビルを演じるのはこれが最後と思ってやったので、再演をきいたときはびっくりでした。大掛かりな仕掛けがあるわけではなく、淡々とハートウォーミングな物語。そこがあったかく伝われば。作品の持つきっちりとテーマが伝わるように、そぎ落とせるところはそぎ落とし、整理してよりストレートに伝えられるように。今の年齢だからこそできること、考えられることをふきこむことができたら」とコメント。笑わせることも多いキャラクターだが「笑わせようと思って演じるのではなく、このビルという人物が持っている笑い。(劇中の)周りの貴族たちだけでなく、観客の皆さんも巻き込んでいくビルの性格や行動。そういうことをきちんと表現していきたい」と改たな気持ちでビルという役柄と向き合っていると言う。

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<稽古場の風景>

シリーズの第1回からすべての作品に出演する剣。シリーズ第1作目のときは地元である富山からのオファーに喜び、役名を聞く前に「やらせていただきます」と即決したという。出演者はプロ・アマ問わず公募で選抜し、オーケストラは富山市民による特別編成という富山スタイル。そんな富山での制作については「ものすごく贅沢に時間と場所をかけることができて安心して作品を練り上げられる。ミュージカル作りとして、こうあるべきという環境ですね。回を重ねてきて、評判を聞きつけた東京の人がオーディションを受けにきてくれるようになったのにはびっくり。みんなで同じ方向を向いて真面目にちゃんとひとつのものを作ることのすごさを実感しました」と感慨深かげだ。最後に「オーバード・ホールの機構を生かし、じっくり時間をかけて作り上げた、みんながハッピーになれるミュージカル。皆様にしっかり作品を楽しんでいただきたいです」とメッセージを送った。公演は11月12日(木)から15日(日)までオーバード・ホール(富山)にて上演。


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