肖像画に描かれた若く美しい自分に嫉妬した美貌の青年、ドリアン・グレイのたどる数奇な運命......。
世紀末文学の傑作と呼ばれる、オスカー・ワイルドによる怪奇幻想物語『ドリアン・グレイの肖像』が、中山優馬の主演で上演されます。
演出を手がけるのは、『グランドホテル』『タイタニック』などを手がけた、イギリス演劇界の名匠、グレン・ウォルフォード。
共演には徳山秀典、舞羽美海、仲田拡輝(ジャニーズJr.)、金すんら といった華やかな顔ぶれが揃います。
7月13日、その製作発表が都内にて行われました。
"圧倒的な美青年"であり、"輝ける青春"とあだ名されるドリアン・グレイには、今回初ストレートプレイ出演にして、初主演となる中山優馬。
「本当に素晴らしい作品に出させていただきますので、一生懸命、自分の持っている力を出し切って頑張りたい」と挨拶を。
「緊張やプレッシャーもあったのですが、グレンさんに最初にお会いした時、「私のことを信じてくれれば大丈夫」と仰ってくださった。それに、キャストの皆さんが本当に優しい方たちで、稽古場に行くのが楽しみになっている。皆さんに助けてもらいながら、自分なりに精一杯いいものを作りたい」と意気込みを語ります。
そしてドリアンと自分、似ているところは...という質問には、
「ドリアン・グレイという人は、すごく純粋な人だと思います。自分の生きたいように生きている人で、肖像画が歪んできたりというようなリアルではない物語が、自分の中ではリアルに感じる。でもなかなか自分と似ているところを探すほうが難しいのですが...あえてこういう答えをしたいと思います。美少年であるというところが似ていると思います!」と宣言!
「お世辞かもしれませんが、この舞台への出演が決まってから、色々なところで「美青年の役でしょ、でもぴったりですよ」と言っていただける。自分では何も意識せず、自分は美青年なんだ、これからは自分は美青年であると受け入れて生きていこうと...それだけでございます」と話し、場内の拍手を浴びていました。
ドリアンの友人であり、純真無垢な彼に様々なことを教え、自分の色に染めていこうとする快楽主義者、ヘンリー・ウォットン役は、徳山秀典。
「グレンさんの演出にすべて任せようと、あえて白紙の状態で挑もうと思っています。初めてお会いしたときに、優馬くんが本当に驚くほど聡明な方だったので、(快楽主義者の役としては)どうしてやろうかなと思い(笑)、本番を楽しみにしています」と話します。
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