シアタークリエ3月公演「死と乙女」が19日、日比谷シアタークリエにて開幕した。
開幕に先駆けて19日、東京都内にて公開舞台稽古と出演者挨拶が行われた。
あらすじと公開舞台稽古の様子
舞台は独裁政権が崩壊して間もなくの、南米のとある国。ポーリナ(大空祐飛)は、かつて独裁政権下で誘拐・監禁され、拷問を受けた記憶に今も怯えている。
ある晩、弁護士である夫のジェラルドー(豊原功補)の車がパンクし、ジェラルドは通りがかりの医師・ロベルト(風間杜夫)に送ってもらったという。
ロベルトの声を聞いたポーリナは、彼こそがシューベルトの四重奏曲「死と乙女」を流しながら自分を拷問した男だと確信する。
火花の散るような激しい葛藤が繰り広げられる濃厚な心理劇。
何が正義で、何が真実なのか―3人それぞれにとっての真実と、そこに絡む駆け引きを解きほどき、人間の心に潜む「悪魔」をあぶりだします。
演者挨拶コメント
◆谷賢一(演出)
22年前に書かれた戯曲に新しい命を吹き込もうと劇場稽古をしてきた。国も時代も違うが、今の時代に通じるものが必ずある。
◆大空祐飛(ポーリナ役)
稽古中は苦しくて、膨大なせりふと難しい審理と戦ってきた。新進気鋭の谷さんに指導いただき面白い作品になったと思う。たくさんの人に見てほしい。
◆風間杜夫(ロベルト役)
今日的に意味のあるお芝居。ほぼ1ヶ月近く、緻密にデリケートなお芝居を作ってきた。きっと皆さんに満足していただける舞台成果になっていると思う。
【公演情報】
東京公演は3月28日(土)まで上演中 日比谷シアタークリエ(東京)