FUKAIPRODUCE羽衣『よるべナイター』出演者File007 西田夏奈子 by伊藤昌子

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げきぴあブログをご覧のみなさま、こんにちは&こんばんは。
FUKAIPRODUCE羽衣です。

出演者File第7弾は、伊藤昌子さんが西田夏奈子さんをご紹介です。

西田さんも、伊藤さんも、実にたくさんの作品にご出演いただいておりますが、
そもそもお二人の出会いがFUKAIPRODUCE羽衣旗揚げ公演の「さなみだレディー」という、
羽衣にとってもご縁が深い、まさに10周年記念公演にふさわしい絆をお持ちのお二人です。

ここで多くを語るのが勿体無いくらい、愛情溢れるご紹介文、ぜひお楽しみください。
西田さんの素敵さを、存分に感じていただけるのではと思います。
もちろん、本作でも期待を裏切らない魅力を発揮されてますので、ぜひお楽しみに。

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西田夏奈子。
通称、西やん、かなこ、ツイッター名:ebizori子、ソロ活動名:エビ子・ヌーベルバーグ、中森明菜のモノマネする時には中森夏奈子。あと、写真おばさん。
色んな顔を持ち、それはつまり多才を意味する。
演劇界の風雲児、フカプロ(FUKAIPRODUCE羽衣の略、以下:フカプロ)作演出音楽の糸井幸之介と「海底歩行者」というユニット名でライブした経歴を持つ。

西田との出会いはフカプロ旗揚げ公演の顔合わせ時まで遡る。なんと、10年前。一昔とくくられる歳月が経った。地下鉄での登りの階段への拒否反応は今ほどひどくなかった。当時、劇団体制ではなく後に劇団となりその劇団員となる鯉和鮎美はまだ顔が出来て居なかった。と言うのは主宰:深井順子。先日31になった鯉和で時間を数えるが、初対面は彼女が10代か20歳になってすぐの頃。それ位前。

『さなみだレディー』という劇題で西田が主役だった。
はっきり言っておくが、私は僻みっぽい(ひがみっぽい)。というか、僻む。
芝居うまい、歌うまい、バイオリンうまい、白目真っ白にむくのスゴくうまい。私にはない全ての物を手にし、この人は私の僻み体質に拍車をかけた。冒頭の糸井幸之介とのユニットに触れた時など嫉妬のあまり、指先はワナワナと震えて居たかも知れない。ああ、羨ましい。
とんでもないヤツだ!演劇の賞も貰っている。そりゃあ、西田を見れば、賞をあげるで賞!品が良く下品な言葉を口にしても聞く人に不快感を与えないなんて、それはその言葉の意味に対して冒涜と言えるんじゃないか?!と負け惜しみを言って結局100%僻む。

この人はね、そんなに面識なくても、すっと人に優しく話しかけていける人なんですよ。それで、その話がなが~~~いのよ。一体なにを話してるのかっ?!初対面なのに、いや、初対面じゃなくてもなが~~~いのよ、話が。本当に何を話しているのかっ?!一目あったその人への信用の仕方は軽い詐欺に遭うのではないかと案じるが、丁寧にせざるをえないんだ西田は。その人を受け入れて受け止めて接しているから時間いっぱい使うのよ。出した言葉に返す言葉。途切れないのは愛が溢れちゃってるからで、でもこのままでは夜があけちゃうよ、もしくは日が暮れちゃうよ。僻んじゃうよ。そして先に帰っちゃうよ。

平成に生まれた若者の接し方で西田を分解してみよう。
ここ数年フカプロの振り付けをしてくれているのが平成生まれの木皮成(きがわせい)君。木皮君は20代。あんなに盛り上がった聖子ちゃんカットブームをリアルタイムで知らない、そういう若者だ。ちなみにヘアカットは自分でしているらしい。一部刈り上げを取り入れ長短のコントラストを見た時は、まるで演技における発想力と緩急の大切さを教えられた想いがしたものだ。シェアハウスを寝床にしている現代っ子で、シェアメイトにハサミを入れて貰った。と、そんな時もあったが、髪を切るなら床屋かパーマ屋とつまらない固定観念で固くなった頭に、あ!そのパターンもあるか!とハッ!と我に返ったものだ。残念ながら今のところシェアメイトは居ないが、シェアメイトが出来たらお願いしたいものだ。それでこそのメイトなのだから。
昭和の時代、押さえつけられた教育を受けた我にはない、自由と個性を伸びやかに感じながら、しかし、足腰に何ら痛みがあったり、神経が鈍くなり自由に動かす事の出来なくなってきてる体を持つダンス覚えの悪い中年相手に声を荒げる事もなくやり易い方法をあれやこれや指導してくれるよく出来た若人だ。ダンスを売り物にし大人に立ち向かう姿は、色んな意味で先生だ。と感じる。
西田はこの子の倍とはいかなくとも結構なお姉さんだ。木皮君は西田を「カナコ」と呼ぶ。特に馴れ馴れしい子ではない、普段年上に対しては敬語を使う子だ。これは、西田の包容力の賜物ではないのか。その子が心を許し呼び捨てる。これは充分嫉妬の対象となる。
一方私の事は「 ま さ こ さ ん 」と呼ぶ。何だ?!腫れ物に触れる気持ちが出ている、もしかしたら実際にどこかが腫れていたのかもしれない。体調を崩し易い大切な時期に来ている。そうだったのかもしれない。いや、いやっ!最近では名前さえ呼んでくれないっ!!どうせね、私はね、包容力ないですよ。こんなね、名前呼んだの呼ばないだので騒ぎたてるおばさんですよ。ちなみに西田より4つ年上ですね、私は。もしかして呼び方にも年齢で区切りがあるんですかねえ?!と、自分を見失った小言は西田以外誰も聞いてはくれないだろう。

まずね西田はね、毛量が多いんです。これは人相学的に人情深いをあらわすんです。是非、皆様にお伝えしたいのですが、西田は腋毛を生やしてるんです。そういう所、尊敬するんです。私には出来なかった。レーザーでね、やって貰いました。腋だけじゃなくてね、足もやって貰ったんですね。お金なくて途中でやめちゃったんですけどね。西田はそういう表現が西田となってるんです。だから、周りもはっきりと意図が分かり付き合い易いんですね。

そしてね、この人はね、『夏奈子』というんですよ。下の名前をね、下っていってもアレじゃないですよ。まあ、アレも夏奈子の一部ですけどね。メイルを打つと一発で、一発って言ってもアレじゃないですよ、一回でって事ですよ。『夏奈子』が出ないんですよ。『加奈子』『嘉奈子』『香夏子』とかどういう訳か『かなコーヒー』とかちょっとどういうつもりか分からない候補が出てきたりするんですよ。こちらはね、ロクに携帯なんて使えないですよ。使いこなせないんですけどね、ユーザー登録、『かなこ』で『夏奈子』となるようにしましたよ。登録するのに一晩かかりましたよ。何度も同じ失敗してね、自分を呪いました。しかしね便利なモンだと味を占めてね、『フカプロ』で『FUKAIPRODUCE羽衣』というのと『FUKAIPRODUCE羽衣』で『フカプロ』となるようにも登録しましたよ。後者の方は登録して意味あったか分からないですけどね、とっても便利な機能使うキッカケくれたんですよ。そういうヤツなんですよ。西田は。いいヤツなんだよ。
人なつこくて優しくて真面目で毛量多くて、それでね、もう、上品でね、下品な台詞も言いますよ。でも、品があるからそんなに嫌悪感なく聞けるんですね。2回目ですね。こんな感じの書くの。はっはっはっ。

それでね上品なのでね、もしかしたらね、さっき書いた下の名前のところとか一発で変換されない。とかいうあたり、もしかしたら後で怒られるかもしれませんよ。少し反省しながら書いてますよ。でもね人を怒れる。というのも愛ですからね。居酒屋でお手拭で、オチン○ン作って見せびらかしてたら怒る訳ですよ。結構恐かったです。本気だったので、やめましたし、お手拭、小さくなったかもしれません。いや、そんな訳ないんですけどね。でもね、ちょっと嬉しかったです。

10年間同じ時を過ごせて嬉しいんです。人の為に涙を流し、親身になって考え、困ってる人が居たら話しかけるんです。言いたい事を汲んでくれる。この伊藤、察しが悪いんですが西田が世の中との通訳をしてくれます。あっ!そうかあ。と何度なった事か。
人を信用するというのをあまりしてこなかった人生にこんな優しい人もいるのか。お芝居をしてて良かったと思わせてくれる人の一人です。
一発で、一発って言ってもアレじゃない方なんですが、でもソレでも当てはまる人も居たかもしれませんけどねえ、人を虜にする力は西田の生き様、魂。そして私の僻みの対象。お客さんも西田の歌聞いて一瞬で納得してるの分かります。お芝居観て喜んでるの分かります。私の知り合いでもね、「西田さんのファンなんです。」なんてね、私が僻んでるとも知らず無邪気に言って来る人が居ますがね、『ほんと素敵な役者だよねー。』なんて応えますがね、内心ね穏やかじゃないんですよ、こっちは!九州から西田を観にいらっしゃるお客さんも居ます。
西田はサービス精神が旺盛で頼まれるとすぐ河村隆一になったり唇が紫になるほど踊ってしまったり。そういう誤魔化さない愛を持って毎日過ごしてますよ。
これからも一緒に歳とっていけたら幸せです。ずっと僻み続けるんだろうけれど。あ!髪切ったら一番に見せに行きます。
紹介文かなり個人的なアレになってしまったので、恥ずかしいのだけど。
すみません。
最後にイクラが大好物なのも書いちゃおう。
有難う御座居ました。
あ!あと、すぐ写真撮りたがりますので、カメラ向けられたら御手数ですがお付き合い下さい。
宜しくお願い致します。

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青山演劇フェスティバル SPECIAL
FUKAIPRODUCE羽衣10周年特別公演「よるべナイター」
公演日程:2014/10/30(木) ~ 2014/11/2(日)
会場:青山円形劇場 
[プロデュース・演出]深井順子  [作・音楽・共同演出]糸井幸之介 
[出演]深井順子 日髙啓介  鯉和鮎美 高橋義和 澤田慎司 新部聖子 岡本陽介(以上、FUKAIPRODUCE羽衣)
/ 伊藤昌子  西田夏奈子 キムユス(散歩道楽) 中林舞 福原冠(範宙遊泳)
/ 橋本淳 髙山のえみ 森下亮(クロムモリブデン)

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