こんにちは。鳥公園の西尾です。
10日後に迫った「God save the Queen」初日に向け、『蒸発』という作品をガシガシ作っています。
今回は、自分にとって理解不能なもの、異物を書こうということを考えてきたのですが、それはやってみると、なかなか本当に難しいことだ、と感じています。
昨日まで、あまりに先が見えなくて眠れないほどだったのですが、今日、何となくつかんだものがありました。
つかんだものは公演本番でご覧いただくとして。
先日、稽古場でAVを見ました。
今回の作品に出てくるのですが、私はAVを見たことがなかったので。
見てみたら、予想外にショックを受け、無言になりました。
それはナイーブな類のショックではなくて、なんというか、「うーーん、不可思議...。」という感じで何を言ったらいいのか、見失ったのでした。
AVって、もうちょっといいものかと思ってました。
面白かったり、情緒やロマンがあったり、何よりもっとエロチックなものかと思っていたのです。
でも、全然エロくありませんでした。
あまりに単調で機械的で、なんというか「肉の職人」という感じだったので、率直に言うと「え、これでぬけるの?」と思ったのでした。
不可思議すぎて、その後、男性の知人に「あれってなんであんなに情緒ないの?」と訊いてみたりしました。
そうしたら、「AVに情緒なんかあったら、そのことこそ情緒がないよ!」とのことでした。
それでなんか、共感は全くないのですが、何となく理解はできた気がするというか、自分の中の不可思議の落ち着けどころが見つかった気がしました。
(ただし、見たやつがコンビニで490円で売られている、雑誌に二枚セットで付いているおまけのDVDだったので、質が低すぎてお話にならなかった可能性もあります。もうちょっと作品性のあるやつを教わったので、忘れなかったらいつか、見てみようと思います)
写真は、セントバーナードです。
出演者の野津さんに、「かおりちゃんってセントバーナードに似てんね」と言われたので載せてみました。
「God save the Queen」、9/12から始まります。
是非、観にいらしてください!