ミュージカル『二都物語』アフタートークショーレポート Part2

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■ミュージカル『二都物語』 華麗なるその世界 vol.13■


ミュージカル『二都物語』、残すはあと11日となりました。
作品の力、そして俳優さんの力が見事に一体となり、本当に素敵な、素晴らしい舞台になっています。
少しでも気になっているアナタは、ぜひご観劇されることをおススメします!!

その『二都物語』を追っている当連載、本日は8月9日に行われたアフタートークショーの模様をレポートします。

この日のトークショーの出演者は、井上芳雄さん、浦井健治さん、すみれさん、濱田めぐみさんの4名。
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司会は井上さんと浦井さんということで...
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「僕たちが司会進行で大丈夫ですかね?」と井上さん。
それに対し、浦井さんは「ダメです!」と即答!(笑)
「浦井君、どちらかというと進行妨害の方だもんね」と、それを認めてしまう井上さん。
さっそく会場は爆笑の渦に...。

浦井さん、これは何のポーズですか...。
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そしてトークゲストの、すみれさん&濱田さんは手を繋いで登場です!
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井上さんも「劇中ではありえないくらい仲が良いですね」とコメント。


トークは、すでに公演期間の半分が過ぎた、というところからスタートです。

濱田「よくやってるよね、みんな。すごいよね! ...どうですか?」

浦井「どんどんみんなのお芝居が深まっている気がします」(担当、大いに同意です!)

濱田「芝居中に花道の奥とかにいろんな方がいらっしゃいますよね」

井上「人の芝居を見ちゃうんだね。小さなルーシー役の子役も、前の方で見てるんですよ。身が引き締まる。でも特に、(すみれさんと濱田さんの)おふたりは帝劇、初めてじゃないですか。どうですか」

濱田「やりやすいですね。空間が包まれている感じがして。あと舞台上に乗らないとわからないと思いますが、思ったより手狭い...というか、手のうちに入るイメージ。私が客席で観ていた頃はなんて大きな劇場なんだろうと思ってたんですが」

井上「あんなところに立つ人の気が知れないと思いましたよね!(笑)  僕もたまに観に来ると、こんなところに俺、立ってるんだ~って思うんですが、こっち(舞台上)から見ると、そうでもないんですよ」

濱田「そうなんです。それがちょっと驚きでした」

すみれ「私もだんだん慣れてきたかな」

井上「すみれちゃん、物怖じしている感じもないし、緊張している感じも表に出ない。器がでかいですね」

浦井「大女優、大女優!」

すみれ「いえ、それはこちらです(と濱田さんの方へ)。ほんとにずっと勉強させて頂いています。...私、めぐさんを初めて観たのが、16歳の時。『ウィキッド』を初めて日本で観たんですよ。それで私、日本でもやってみたいなって思ったんですもん」

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井上「きっかけ、ってくらいの人なんだ!すごいね。...僕も初共演なんですけど、濱田さんと」

濱田「あまり絡まない初共演ですよね(笑)。名前を一回だけ言ってくださいますけど。すみれちゃんともほんとに(舞台上で)会わない」

すみれ「最初に一回だけありますよね。"はい、蘇ったと"」

濱田「だから全部健治に集中だよね」

浦井「ほぼ全員と絡んでますね。僕とバーサッドはね」

井上「パリ組とロンドン組に分かれてしまってますもんね。衣裳の感じも違ってるし」


という流れから、濱田さん扮するマダム・ドファルジュの革命の衣裳がカッコイイ!という話になり、井上さんが「夫であるさとしさんが、「ええなあ」っていつも言ってますよね」と言ったところで、この日登場予定ではなかった橋本さとしさんが舞台袖から引張り出されました!
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濱田さんも、「いつもニコイチっていってるのに、ひとりでで帰る格好して!」
責められてしまった橋本さんですが、「でもテレーズカッコイイよね~。革命起こす時、(赤い服着て)起こす気満々やん!」と奥さんを褒め。
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濱田さんのこの衣裳は共演者にも好評らしいです。

そして橋本さん、「僕は何を隠そう、(革命を起こす時の衣裳の変化は)エプロンを取るだけ! 革命の口火を切るはずなのに」とひとしきり嘆いて去っていきました...。


また、「濱田さんのあの歌声と、役への入り込み方はどうやっているのか」というような話題も。

「お稽古場じゃ出ない。(セットや衣裳、照明、音楽など舞台上で)全部がフルで揃ったときに、匂いというか空気が変わってきて。時代の空気感がぶわっときて(出る)。自分でコントロールできないんです」と濱田さん。
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これには井上さん、「天才肌ですね!」と感心するも、「でも歌稽古で、大変な大ナンバー・ソロナンバーを練習している時、こんな大変な曲ばかり毎日毎日1ヵ月半も歌えるかな、と思うんですが、物語の中で歌って、舞台上にあがって...って段階を経ていくと、どんどん自然に出来るようになるんですよね」と、同意する部分もあるようでした。
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そんな濱田さんは、井上カートンと浦井ダーニーのデュエット曲『いまは子どものままで』がお気に入りのようで、「もうさー! いいよね~...」としみじみ...。
そして「あれ聴くと、殺しに行けなくなるのよ!あそこで反省しだしちゃう。こんないい人たちに私、何してしまったんだろう、って」と話し、井上さんに「物語変わっちゃいますね(笑)」と言われてしまっていました。
このシーンはすみれさんも花道の袖から「絶対に見ている」そうで、
「(すみれさんが)泣きながら見てるのよ~ふたりを。それを見てると私も泣いちゃう...」と濱田さん。
井上さんも「舞台袖がドラマチックですね(笑)。そんなことが起こってるなんて!」


そんな流れから、井上さんがハタと気付いたように「そういえば、浦井君、完全なソロってないの?」という疑問を。

「ない!(きっぱり)...あのね、面白い役なんですよダーニーって。ひとりひとりの役に、いわゆる相手役として参加するわけです。で、事件を起こして去っていく。ダーニーの特徴のひとつとして、"拍
手をもらわない"んです。歌も必ず、誰かに受け渡して、ダーニーは(舞台袖に)捌けて、(続きを歌う)その人が拍手をもらう。こんな面白い役はないんです!この『二都物語』というのは希望、未来といったものを、次世代に受け渡すというテーマがあるので。そういったことで、受け渡すっていいな、面白い役だなと思うんです」と浦井さん。nito2013_13b.JPG
意外なほど深い話が飛び出しましたが、ダーニーが、作品のテーマを体現している、ということですね!
井上さんも「ソロがなくても充分だね」とコメント。

...ただ、この『いまは子どものままで』は「もともとは僕のソロだったんですよ。初演版のCD聴いたら、カートンのソロで、こんないい歌のソロがある!ここ、聴かせどころだなって思ったんです。...歌稽古にいったら浦井健治とデュエットになってた!(笑)」と井上さん。
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「でも結果、冗談抜きで、デュエットでよかったと思ってます」ときちんとフォローしていました。


さらに「浦井さんだけセットの2階に上がっていないのでは」ということで...

井上「ちょっと上ってみましょう。じゃあそのはしごから」

濱田「階段あるんだけど」

井上「俺がみたいの、はしごを上る浦井健治を!」

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...この角度は...アレを期待しますよね...!
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案の定、浦井さん。

「...できませんっ!」

(『ダンス オブ ヴァンパイア』のアルフレート君の1シーンでした)


で、浦井さん。「うわ、すごいねー! 景色、いいですねー! ここで芳雄さんが歌ってるんですねー ♪めざめればー」と井上さんのモノマネも披露しつつ。
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結局全員で2階に上がってしまいました。
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「結構、ギリギリを歩くので怖い。つかめるものは掴んで歩く!」というすみれさんに、井上さんは「僕は高いのは全然平気。なんだけど、気が付くと足半分(セットから)はみ出した状態で歌ってたりする...」ということで、「皆さん、気を付けましょう!」
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そんなこんなで、皆さんよくしゃべり、今回も大盛り上がりのトークショーとなりました!

最後に井上さんが「お客さまも、自分たちも、それぞれ人生があって、ほんとに感じることはそれぞれだと思うのですが、ここで出会って物語をシェアできた、っていうのはすごいことだと思います。この『二都物語』という作品は、ひとりひとりの役が、すごく大きい。違いはあるかもしれませんが、毎日演じるたびに自分の役の生き様に感動しています。浦井君が言ったように、みんなが人生を、命をかけて次に託す。そのつながりの果てに今の自分たちがいるんだなと思います。まだ半分あるので、一日一日、演じる人物の思いを丁寧に見せていきたいと思います」とご挨拶して、終了となりました。
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トークショー、残りは8/16(金)13時の部終演後に予定されています。
この回は、井上芳雄、浦井健治、橋本さとし、今井清隆、岡幸二郎、福井貴一、宮川浩が登場予定です。
該当公演のチケットをご購入の方は、どなたでもご覧いただけます。


公演は8月26日(月)まで、帝国劇場にて。
チケットは発売中です。

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★今回も素敵な笑顔での決めカットを頂きました!★
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