■集中連載『ウェルテルの恋』第10回■
東京・赤坂ACTシアターにて上演中の韓国人気ミュージカル『ウェルテルの恋』(1月11日?26日)。初日公演に先駆け11日、主人公のウェルテルをダブルキャストで演じるキム・ダヒョンとチョン・ドンソク、ロッテ役のキム・ジウが記者会見を行った。
婚約者のいる女性に一目惚れした青年の愛と苦悩、悲劇的な運命を描いたゲーテの小説『若きウェルテルの悩み』を韓国でミュージカル化。2000年の初演以来、観客の支持を受けて再演を繰り返し、昨年には13度目の上演が行われ、今年、初めて日本公演が実現した。
初の日本公演を前に、キム・ダヒョンは「とてもドキドキしています」と胸を弾ませ、「日本のお客様が、私たちの姿をどのように見守ってくれるのか期待が高まっています」とコメント。字幕付きでの上演に、「 (演技の)ポイントを逃してしまうのではないか」と心配する胸の内も明かしつつ、「内容がわかったら、視線や息づかいに注意して演技を見て、歌を聴いてほしい」と呼びかけた。
ロッテへの思いに身を焦がすウェルテルに、キム・ダヒョンは「気が狂ったかのように誰かを愛するということは幸福であり、不幸」と話す。舞台上でも現実に思えるそうで、「本当にロッテに対する心に喜びを感じ、むくわれない恋に、痛みと悲しさを感じます。だから、舞台の上で俳優キム・ダヒョンではなく、ウェルテルになる時が一番の魅力」と微笑んだ。一方のチョン・ドンソクも「(この役は)愛についての感情を感じられるのがとてもいいです。でも、昔の恋を思い出すのがツライ(笑)」と苦労を吐露。ふたりのウェルテルについて、キム・ジウは「ダヒョンさんは、柔らかさが魅力。とても繊細な感情表現まで見せていて、感情を抑えている中にも強い男らしさがあります。ドンソクさんは、"そのまま"ウェルテル(笑)。演じる度に新鮮で、緊張をゆるめられない」とそれぞれの魅力を語り、見比べると「まるで違う公演のような面白さを感じていただけるのでは」と語った。
愛する人への思いを切々と歌ったナンバーや、アンサンブル・キャストによる陽気な歌などが次々と登場し、韓国らしい情熱にあふれた舞台。キム・ダヒョンは1月18日(金)まで、チョン・ドンソクは同19日(土)よりウェルテルを演じる。
(出典:@韓流ぴあ)