作・演出の蓬莱竜太です。
久しぶりの新作です。
人食い熊が現れまして、その熊が生息している峠に住んでいる家族がおりまして、そこにその熊を倒さなければならない人達が現れまして、「熊を倒すから避難しろ」と言いまして、逆に「いやいやあの熊この家にはこないし避難したくないし」と言いまして、何だかゴチヤゴチャしてきます。
一見、熊退治の話と思わせといて実は人間同士のゴチャゴチャの話です。
何日も何日も人間同士がゴチャゴチャしていくので、本人たちも次第に熊のことを忘れていってしまいます。熊退治の話はどこへいったんだというツッコミたくなるような展開になっていくわけです。
そんな中、物語は衝撃のラストへとなだれこんでいきます。
人も熊同様動物ですからね。いろんな本能が我々の中に眠っているわけです。
そんな人間の本能が見え隠れし、爆発する作品です。
むかしのはなしのようで、実はタイムリーなはなしです。
お父さんもお母さんも、お爺ちゃんもお婆ちゃんも、坊っちゃんも嬢ちゃんも、絶対に楽しめます。
これまでモダンを観たことなかった方も、一度観たけどもういいや、と思っている方も、是非この作品を観て頂きたい。
新しいモダンスイマーズの幕開けだと思っています。