竹中直人と生瀬勝久。
この超・個性派俳優ふたりの共演で大きな話題となっている『ヴィラ・グランデ青山 ~返り討ちの日曜日~』。
その稽古初日の稽古場を取材しました。
広告デザイナーの民谷史章(竹中直人)は新築時にこのマンションの一室を事務所兼自宅として購入。
カメラマンの陣野圭作(生瀬勝久)も同時期に購入したが、最近、母親との同居を決めて引っ越した。
ここで知り合い、20年の間にたくさんの仕事を共にしたふたりだったが、2年前に陣野が民谷のセンスを「時代遅れだ」と評したことから仲たがいしている。が、そんな中、陣野は突然民谷から連絡を受けて...。
絶妙かつ軽妙な会話が繰り広げられるシニカル・コメディになるそうです。
作・演出はペンギンプルペイルパイルズの倉持裕。
稽古初日の"顔合わせ"はこんな風に行われました。
キャスト・スタッフ、この場にいない人も含め、ひとりひとり紹介されていきます。
作・演出の倉持さんは「ただでさえ顔合わせは緊張するのに、こんな状況で...。ここからすでに試練です」とマスコミが取り囲むこの日の状況に苦笑気味。そして
「いろいろとケンカばっかりしている台本なんですが、かといって殺伐とした人間関係を描きたいわけではない。みんなが真剣に言い合えば言い合うほど友情や恋愛感情、家族愛といったものが立ち上がっていけばいいなと思います」とご挨拶。
竹中さんは第一声で「昨晩ライブやってて、二日酔いのまま来てしまいました...」と言って周囲を和ませ、脚本について「なんでこんな本、書けるんだろうと思ってびっくりしました。倉持君ありがとうございました」と絶賛。
そして生瀬さんは
「3年前に(竹中さん監督映画の)『山形スクリーム』の撮影の前日、ロケ先でふたりっきりになりまして、何話したらいいのかなと思って『竹中さん、ふたり芝居って興味ありますか、もしよければ僕とやっていただけませんか』と言ったら、『いいよー』と言ってくれたのがこの企画の本当のはじめ。それから竹中さんから『あの時言っていたお芝居をやらないか』と言ってくださって。二人芝居じゃないんですが、それがこうやって会見ができるような状況になりました。ほんとに素敵な話、夢ってほんとに叶うんだなと思います。一生懸命がんばります」と感慨深げに、この企画誕生秘話を披露。
また、山田優さんがこの作品で初舞台を踏むのも話題のひとつ。
そんな山田さんは「舞台を観るのがすごく好きで、初舞台を後悔したくなかったのですごい好きな人たちとやりたいなとずっと思っていました。竹中さんに『一緒に舞台やらないか』と声をかけてもらったとき、初舞台をやろうって思ったきっかけになりました」とご挨拶。
「緊張して...」と繰り返す山田さんでしたが、竹中さんや生瀬さんのユニークなコメントにはじける笑顔を見せていましたよ。
そしてこのあとは報道陣に向けての囲み取材も。
ここでは、二人芝居じゃなくなった理由を竹中さんが
「生瀬君に『二人芝居しませんか』って言われたんですが、ずーっとふたりで向き合ってるのはツラいし、恥ずかしいから」というぶっちゃけ話(?)や、
「山田優ちゃんは、映画『のだめカンタービレ』の舞台挨拶の時、面白かったんですよー。『どうしよ、あたしどうしよ』って言ってるのを見て、面白いなあこの人、って思ってたんです。その"落ち着かない"感じが魅力的でしたね」なんていうお話も。
生瀬さんも「竹中さんが、山田さんの緊張したときの動きが面白かったってことですから。ずっと緊張して頂いていいと思います」と、初舞台の山田さんへのアドバイス(?)。
田口浩正さんは、竹中・生瀬両氏との共演を「ものすごく怖い」とコメント。
「みなさんは怖くないんでしょうけど、僕はおふたりとも絡んだことあるんですが...、ものすごく怖い。その、なんか"圧"を感じながらやらさせてもらえるし、今回ふたりの絡みもよく見れるのでものすごい勉強になる。勉強勉強日々勉強みたいな」というまじめな話を、「うるっせーな!」と竹中さんに殴るふりなどちょっかいを出しながらユニークにしていました。
そんな田口さんは「ヴィラ・グランデ青山」の管理人役です。
竹中さん扮する民谷の娘・蓮は谷村美月さん。
谷村さんは「竹中さんと生瀬さんの舞台に出させてもらう機会なんてなかなかないと思うので、とりあえずただ勉強です。あとは松下さんとのお芝居が多いので、若さでぶつかっていこうかなと思います」と笑顔でコメント。
そして蓮の元カレの友人という日野役が、松下洸平さん。近年、ミュージカルを中心に次々と話題作に出演している松下さんですが、「本格的にストレートプレイに出るのは初めて」とのことで、「とにかく自分が楽しんで、あまり肩肘張らず出たものを表現して、この作品を共演者の皆さんと作り上げていきたい」と話していました。
最後に生瀬さんが
「僕はやっぱり竹中さんに憧れがあるので、それをなくそうと。どうしても憧れがあるとちょっと一歩ひいたり、"受け"にまわっちゃうので、できればほんとに戦いたいと思います。緊張感のある作品にしていきたい」
そして竹中さんが
「若さっていわれたんで、美月ちゃんに。オレも若い時があったんですが、いつのまにか歳をとってしまったなあって今しみじみ急に思いました。...あ、がんばりますよ!なにがあろうと。この日を迎えられたなんて、なんかしゃべっちゃうと嘘になっちゃうんですごい恥ずかしいんですが、心にずっと残しておきたいものなので...でも見に来てほしいです。みんな、見に来てね!」
とちょっと照れ隠しでしょうか、恥ずかしそうに、でもしっかりアピールしていました。
いやー、会見からして面白い。
この顔ぶれ、面白くならないわけはないです。楽しみ!
公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。
チケットは発売中です。
この公演、この後も「げきぴあ」は様々な角度からその魅力に迫って行こうと思います!
よろしくお願いしまーす。
「いろいろとケンカばっかりしている台本なんですが、かといって殺伐とした人間関係を描きたいわけではない。みんなが真剣に言い合えば言い合うほど友情や恋愛感情、家族愛といったものが立ち上がっていけばいいなと思います」とご挨拶。
竹中さんは第一声で「昨晩ライブやってて、二日酔いのまま来てしまいました...」と言って周囲を和ませ、脚本について「なんでこんな本、書けるんだろうと思ってびっくりしました。倉持君ありがとうございました」と絶賛。
そして生瀬さんは
「3年前に(竹中さん監督映画の)『山形スクリーム』の撮影の前日、ロケ先でふたりっきりになりまして、何話したらいいのかなと思って『竹中さん、ふたり芝居って興味ありますか、もしよければ僕とやっていただけませんか』と言ったら、『いいよー』と言ってくれたのがこの企画の本当のはじめ。それから竹中さんから『あの時言っていたお芝居をやらないか』と言ってくださって。二人芝居じゃないんですが、それがこうやって会見ができるような状況になりました。ほんとに素敵な話、夢ってほんとに叶うんだなと思います。一生懸命がんばります」と感慨深げに、この企画誕生秘話を披露。
また、山田優さんがこの作品で初舞台を踏むのも話題のひとつ。
そんな山田さんは「舞台を観るのがすごく好きで、初舞台を後悔したくなかったのですごい好きな人たちとやりたいなとずっと思っていました。竹中さんに『一緒に舞台やらないか』と声をかけてもらったとき、初舞台をやろうって思ったきっかけになりました」とご挨拶。
「緊張して...」と繰り返す山田さんでしたが、竹中さんや生瀬さんのユニークなコメントにはじける笑顔を見せていましたよ。
そしてこのあとは報道陣に向けての囲み取材も。
ここでは、二人芝居じゃなくなった理由を竹中さんが
「生瀬君に『二人芝居しませんか』って言われたんですが、ずーっとふたりで向き合ってるのはツラいし、恥ずかしいから」というぶっちゃけ話(?)や、
「山田優ちゃんは、映画『のだめカンタービレ』の舞台挨拶の時、面白かったんですよー。『どうしよ、あたしどうしよ』って言ってるのを見て、面白いなあこの人、って思ってたんです。その"落ち着かない"感じが魅力的でしたね」なんていうお話も。
生瀬さんも「竹中さんが、山田さんの緊張したときの動きが面白かったってことですから。ずっと緊張して頂いていいと思います」と、初舞台の山田さんへのアドバイス(?)。
田口浩正さんは、竹中・生瀬両氏との共演を「ものすごく怖い」とコメント。
「みなさんは怖くないんでしょうけど、僕はおふたりとも絡んだことあるんですが...、ものすごく怖い。その、なんか"圧"を感じながらやらさせてもらえるし、今回ふたりの絡みもよく見れるのでものすごい勉強になる。勉強勉強日々勉強みたいな」というまじめな話を、「うるっせーな!」と竹中さんに殴るふりなどちょっかいを出しながらユニークにしていました。
そんな田口さんは「ヴィラ・グランデ青山」の管理人役です。
竹中さん扮する民谷の娘・蓮は谷村美月さん。
谷村さんは「竹中さんと生瀬さんの舞台に出させてもらう機会なんてなかなかないと思うので、とりあえずただ勉強です。あとは松下さんとのお芝居が多いので、若さでぶつかっていこうかなと思います」と笑顔でコメント。
そして蓮の元カレの友人という日野役が、松下洸平さん。近年、ミュージカルを中心に次々と話題作に出演している松下さんですが、「本格的にストレートプレイに出るのは初めて」とのことで、「とにかく自分が楽しんで、あまり肩肘張らず出たものを表現して、この作品を共演者の皆さんと作り上げていきたい」と話していました。
最後に生瀬さんが
「僕はやっぱり竹中さんに憧れがあるので、それをなくそうと。どうしても憧れがあるとちょっと一歩ひいたり、"受け"にまわっちゃうので、できればほんとに戦いたいと思います。緊張感のある作品にしていきたい」
そして竹中さんが
「若さっていわれたんで、美月ちゃんに。オレも若い時があったんですが、いつのまにか歳をとってしまったなあって今しみじみ急に思いました。...あ、がんばりますよ!なにがあろうと。この日を迎えられたなんて、なんかしゃべっちゃうと嘘になっちゃうんですごい恥ずかしいんですが、心にずっと残しておきたいものなので...でも見に来てほしいです。みんな、見に来てね!」
とちょっと照れ隠しでしょうか、恥ずかしそうに、でもしっかりアピールしていました。
いやー、会見からして面白い。
この顔ぶれ、面白くならないわけはないです。楽しみ!
公演は11月11日(金)から27日(日)まで東京・シアタークリエ、12月1日(木)から4日(日)に大阪・サンケイホールブリーゼ、その他各地でも上演。
チケットは発売中です。
この公演、この後も「げきぴあ」は様々な角度からその魅力に迫って行こうと思います!
よろしくお願いしまーす。