11月4日(金)午後9時より放送決定!!『勘三郎密着!涙の復帰スペシャル 闘病そして震災...激動の553日』

【げきぴあ・演劇ニュース】

今年2月、中村勘三郎を突然、病が襲った。
耳が聞こえない...病名は「特発性両側性感音難聴」
舞台に立てない日々が続き、一時は引退も考えた勘三郎が、病とどう闘ったのか?
勘三郎を支えた家族との壮大なドキュメンタリー。

2004年から続くシリーズ第7弾
平成23年度(第66回)文化庁芸術祭参加作品

金曜プレステージ
『勘三郎密着!涙の復帰スペシャル
闘病そして震災...激動の553日』
<11月4日(金)午後9時~午後10時52分>

フジテレビで放送いたします。

matsumotonamida.jpg今年7月、松本市で行われた復帰公演のカーテンコールで涙する中村勘三郎

2011年2月、中村屋をかつてない衝撃が襲った。中村勘三郎が病で舞台を降板。その病名は「特発性両側性感音難聴」。発表以来、勘三郎はこつ然と表舞台から姿を消す。
父不在の間、中村屋を守る息子・勘太郎。前田愛さんとの間に、元気な長男・七緒八(なおや)くんが誕生。勘三郎は"お爺ちゃん"に...。そして、勘太郎は、いよいよ「中村勘九郎」襲名への道を進み始める。

この秋、11月1日幕開けの浅草・平成中村座での長期公演に勘三郎は挑戦し、長男勘太郎は、中村勘九郎襲名披露への道を歩み始めました。この特別番組では、これまでの病との闘い、そして復帰のための苦しい日々、誰も知らなかった500日にわたる家族の闘いの記録が放送されます。今、力を合わせて立ち上がろうとする日本人にとって、復帰に向け努力する勘三郎の姿、そして中村屋の家族の絆は大きな大きな勇気を与えてくれるでしょう。

【番組の内容】
■走り続ける勘三郎■
2010年4月30日、歌舞伎座最後の日に勘三郎の自宅でもパーティーが開かれた。それは、自宅建て直しのためのさよならパーティー。中村獅童や市川海老蔵らも集い、思い思いに「感謝」の言葉を壁に書く...。勘三郎は「好江(奥様)、ありがとう」の文字。
歌舞伎座が閉場してからは、地方公演が続く大変なスケジュールだった...。夏の奈良・薬師寺での"平安遷都1300年記念の奉納歌舞伎"。盆地の猛暑の中、分厚い衣裳を着ての「船弁慶」。東京に戻っても、9月には野田秀樹の新作現代劇。さらに、10月、11月は大阪城公演内に平成中村座を建てての2カ月公演。10月は古典、11月は二つの大作を毎日上演。どちらも2時間20分に及ぶ大作な上に、主役の勘三郎の動きの量たるや尋常ではなかった。
実はこのころから、病は少しずつ少しずつ勘三郎に忍び寄っていたのだ。

■体に異変が...。■
そして、異変はけいこの最中に起きた...。
なぜか、体に力が入らない。症状は一進一退の中、なんとか千秋楽だけは迎えることができた。

■勘三郎 病気休養発表■
そして2月上旬、長期にわたる休養が新聞各紙で報じられた。病名は、重なる疲労が原因と思われる「特発性両側性感音難聴」。難病指定されている病気である。勘三郎は長期休養を取らざるを得ず、復帰もいつと分からない深刻な状況だった。

■代役を務める勘太郎、新しい挑戦■
勘三郎の代役は大きなファミリー「平成中村座」の仲間・中村橋之助と、長男勘太郎に決まった。勘太郎の役とは、父親が串田和美さんと組んで全精力をかけて作り上げてきた
「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」の団七九郎兵衛(だんしちくろべえ)。共演は一寸徳兵衛(いっすんとくべえ)役に、中村橋之助、義理の父親役・義平次(ぎへいじ)役に、笹野高史。串田さんは「父の芝居をなぞるのではなく、新しい作品をつくろう・・・」と。
そのけいこ場に入院先から、勘三郎が突然の来訪。驚く3人。勘三郎はどうしてもけいこを見ておきたかったのだ。そして、ただ、何も言わず、無言で見ていた...。

natsumaturikeiko.jpg   父の代役のけいこに励む、中村勘太郎 (右は笹野高史)

■勘太郎に長男誕生■
2月22日、一報が入った。勘太郎の妻、前田愛さんが無事出産、長男が誕生したというのだ。病院へ駆け付ける勘太郎、勘三郎、好江さん。分娩室へ入り、生まれたばかりの長男と愛さんとの3ショットの写真を手に「新米パパ」勘太郎が出てくる。駆け寄り、抱き合う母・好江さん、勘三郎。うれしい涙だった。

■長男お宮参り■
勘太郎の長男の名前は「七緒八(なおや)」くんに決まった。お宮参りの裏側にもカメラは密着。すっかり好々爺(や)な勘三郎。七緒八くんとキスしようとしては、家族全員に止められる。七緒八くんの存在が勘三郎にとってかけがえのない癒やしになっているようだ。すっかり「じいじい」の顔。

omiyamairi.jpg    初孫誕生! 中村勘三郎一家

■復帰への準備~勘三郎初めて病気の真相を語る■
完成直後の新居での撮影許可が出た。猛暑の中、自宅トレーニングを撮影して良いというのだ。勘三郎は、専門のトレーナーに付いて、少しずつ少しずつ体を作っていた。半年間の休養から「歌舞伎役者の体」に戻すのは並大抵のことではない。しかも、「特発性両側性感音難聴」はまだ、完治していない...。

そして、初めて勘三郎は自分の病気について語り始めた。体調の異変を抱えながら、公演をこなし、やっと休みに入り、海外に出たころ、体がけいれんし、猛烈な耳鳴りに襲われたのだという。急きょ帰国し、訪ねた一つ目の病院では、引退勧告され絶望のふちにたたされた。その後、他の病院の門もたたき、今度は「治る」という診断をもらうが、最初の医者の言葉「引退しなさい」がいつも頭によみがえってくるという。初めて知る病気の真相だ。そんなある日、ある人物から手紙が来た。それは大好きなアーティスト・桑田佳祐。彼も病気から復活した人だ。勘三郎は大きな勇気をもらった...。

■待っていた観客たち・松本公演■
そして7月、たった2日間の公演だったが、長野県・松本には勘三郎の姿を一目見ようと観客が詰めかけた。会場入りした勘三郎が入口で目にしたのは、大きな旗にびっしりと書かれた応援メッセージ。それを目にした途端・・・勘三郎は号泣する。この応援に応えなければいけない...。そして、鳴りやまない拍手のカーテンコール。勘三郎は、復帰への道を一歩ずつ進んでいた。


yosegaki.jpg   松本公演の寄せ書きに勘三郎 涙!

<宗像 孝プロデューサーコメント>
「昨年の歌舞伎座閉場から約1年半。その間、大黒柱である勘三郎さんを突然の病が襲い、中村屋という大きな家族は揺れに揺れました。舞台に立てず引退まで突き付けられた勘三郎さんが、病と向き合いながら、復帰を果たすまでの日々...その舞台裏をカメラはつぶさに追っています。うれしい孫の誕生、息子・勘太郎の襲名などの節目を織り交ぜながら描かれる家族の絆は、今、力を合わせて立ち上がろうとする日本人にとって、必ずや大きな勇気を与えてくれるはずです。
誰も知らなかった500日間以上にわたる家族の闘いの記録をお届けします」

【番組概要】
金曜プレステージ
『勘三郎密着!涙の復帰スペシャル
闘病そして震災...激動の553日』

【放送日時】
11月4日(金)午後9時~10時52分

【出演】
中村勘三郎、中村勘太郎、中村七之助 他

【スタッフ】
プロデューサー : 織田雅彦
宗像 孝
近藤 孝子(バンエイト)
演出 : 松木 創 (共同テレビ)
編成担当 : 情野誠人
制作 : 共同テレビジョン バンエイト
制作著作 : フジテレビ


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