山口さんちの航太くん
隠れようにも隠れられない。
山口くんの悩みです。
そう、少しだけ大きくなりすぎちゃったのです。
その山を目撃したのは、
「春々」の出演者オーディション会場にて。
あ、山だ。と思いました。
喋るんかな~と思ったら喋ったので(失礼)、
台詞を喋ってもらったら、とても面白かった。
それ以降、富川くん同様、3連続出演してもらっている。
山、山と失礼なことを言いましたが、
そこまで山かと言ったら、身長もそこまでハンパないわけでもないのだけど、
なんでしょう。
一つ一つのパーツが何かと大きいのです。
そして力強いのです。
もしかしたらそれはオーラなのかもしれません。
僕は彼に、骨ごと握り潰される自信があります。
ある時、電車にて、とってもプライベートな状況の山口くんを即座に発見しました。
座席にかわいく座っていました。
隠れようにも隠れられない。
その時彼はきっと思ったことでしょう。
なので、稽古場でも、どうしても目がいってしまう。
一度かウトウトしている姿をみかけましたが、握り潰されたら大変なので、見て見ぬふりをしました。
隠れようにも隠れられない。彼は夢の中で思ったことでしょう。
握り潰されるなどと、また失礼な事を言ってますが、
彼は、本当に温厚、温和。
温厚とはこういうこと。みたいな人です。
前回公演「ガラパコスパコス」を見に来てくれた先輩演出家が二人揃って、
彼はどこの人だ??と食いついてきた。
その前の公演の時も、大御所演出家が、彼は誰?と食いついてきた。
そう、彼の面白さこそが、「隠れようにも隠れられない」。
今日は稽古後、衣装打ち合わせをした。
衣装のセオキョウコさんの車で、池尻の方まで移動しての打ち合わせ。
演出助手の磯崎珠奈と、衣装係の井内と共に。
キョウコさんが衣装をしてくれるようになってから(「春々」から)、作品が好評です。
僕のあやふやなイメージを、微妙なところを、とても素敵に具現化してくれる。
なんともありがたい。
今回もとても楽しみです。