【演劇ニュース】
東京・帝国劇場の開場100周年にあたる3月1日、都内にて感謝パーティが開催され、堂本光一や山口祐一郎らが祝福に駆けつけた。
「当時は椅子席のある演劇劇場がなかった」（高井英幸 東宝株式会社代表取締役社長・談）という1911年の3月1日に、日本初の西洋式演劇劇場として開場した帝国劇場。国際的な文化の殿堂として、これまでに数々の名作舞台を生み出してきた日本有数の劇場がこの日、開場100周年を迎えた。その記念パーティには、2011年上演ラインナップの出演者29名が揃い、司会の徳光和夫も「1年すべての作品の出演者が一堂に会するのは100年の歴史の中でも珍しい。100周年だからこそ実現したこと」と感嘆する豪華なものとなった。
帝国劇場単独公演の最多主演回数を持つ堂本光一は現在『Endless SHOCK』を公演中、この日も昼公演を務めた後に駆けつけ「帝国劇場のすばらしい歴史を感じながらステージに立たせていただいています。劇場自体が、偉大な先輩方が作りあげてきた歴史から生まれるエネルギーが受けられる場。それを毎日感じながら演じられるのが嬉しい」と挨拶。ほかに、1月公演『新春 滝沢革命』に出演した滝沢秀明が「100年経っても夢や希望を生み出す帝国劇場。来年もあのステージに立てるように自分自身も頑張りたい」、4～6月公演『レ・ミゼラブル』に出演する別所哲也が「きっと『レ・ミゼラブル』という作品はこのあと100年後にも語り継がれ演じ継がれる作品。娘の世代もこの帝国劇場で楽しんでいただけるような作品の一部になれたことを感謝したい」、12月公演『ダンス･オブ･ヴァンパイア』出演の山口祐一郎が「100周年おめでとうございます。12月には、若手のフレッシュなエネルギーの中で、わたしも懸命に演じていきたいと思います」など、口々に帝国劇場への思いや作品への意気込みを語った。
またこの劇場で初舞台を踏みスターとなった俳優も多く、「2000年の帝国劇場『エリザベート』で初舞台を踏んだ。その僕が100周年の記念の年にこうして帝劇の舞台に立てることが本当に幸せ」（7･8月公演『三銃士』出演の井上芳雄）、「僕も初舞台が帝国劇場です」（同作出演、石井一孝）、「小学生のときに『レ･ミゼラブル』を観てミュージカル俳優になりたいと思い、『レ･ミゼラブル』で初舞台を踏ませていただいた」（『ダンス･オブ･ヴァンパイア』出演の山崎育三郎）など感慨深い挨拶も多かった。12月の『ダンス･オブ･ヴァンパイア』で帝国劇場に初登場する高橋愛もまた、「モーニング娘。をこの秋卒業し、はじめて高橋愛としてお仕事するのがこの帝国劇場。私自身ミュージカルが好きで何度も足を運んでいる憧れの舞台に立てると初めて訊いたときは涙を流して喜びました」と、この日も涙ぐみながら喜びをかみしめていた。
帝国劇場開場100周年記念パーティより
