表現・さわやかの『アラン!ドロン!』の全公演が終了いたしました。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございます。
実は私、カーテンコールが大の苦手。
なのに主宰ですから、喋らなくてはなりません。
皆様に感謝の気持ちを伝えなくてはなりません。
なので、結構なプレッシャーなのです。
なぜ苦手かというとですね、私、目がいいんです。
見えちゃうんです、客席のすべてのお顔が。
ニコニコと笑顔の方も、むすっとされている方も、寝ている方も、無表情の方も...すべてのお顔が見えちゃうんです。
私達が作っている作品は、若干マニアックです。
最大公約数の笑いを求めながらも、自分たちの「おもしろいもの」への妥協はしません。なので、お客様の半数に笑っていただければきっと成功なのだろうと、私は思います。「なんだこれ?」とぽっかーんの方も居らっしゃれば、「ふざけすぎだ!」とお怒りの方も居る。それが健全。普通。あたりまえ。
なので、客席を見るのに勇気がいるのです。「お気に召さなくてごめんなさい」と申し訳無い気分になるのです。
ですが、今回の公演では八割の方が笑顔でした。時には九割まで。
これは本当に凄いことです。
メンバーにもスタッフにも助けられ、皆様の笑い声にも助けられた結果の、大成功な公演でした。
本当にありがとうございます。
ですが、安心なんかしていられません。
以前映画館で感動作品を見ていたとき、大泣きしている女子がいたのですが、見終わって席を立ちながら、隣の友人に「あんまりおもしろくなかったね」と言っているのを聞いたとき、「キビシーッ!」と耳をつまみそうになった事がございました。(意味が分からない方は財津一郎様を検索!)
泣いたけどつまらない。笑ったけどそうでもない。
そんな事も当然、ありますね。安心なんてしていられません。
そうしてまた一段と、カーテンコールで腰が低くなるのです。
そうして今度こそ!と、次に向かうのです。
次回公演は来年の六月あたり。
それまでしばしこのげきぴあともお別れです。
ご愛読、本当にありがとうございました。
そして、げきぴあスタッフの皆様にも感謝です。
沢山の皆様、ありがとうございました。
また、来年!