「山の手立ちを目指して」
はじめまして、山の手事情社の川村岳と申します。
入団して10年以上どっぷりつかっている山の手っ子です。
山の手事情社は現在「四畳半」という演技スタイルを中心に活動しています。
その「四畳半」というのがどんなモノかと言いますと...劇場に足を運んで下さい!
話が終わってしまいました。
どの様なスタイルなのかは見てもらうのが一番早いのですが、以前研修生に「四畳半ってどんな印象?」と聞いたところ、
「ジョジョ立ち」みたいとのこと。
「ジョジョ立ち」というのは私の敬愛する荒木飛呂彦先生の漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に出てくるキャラクターの立ち姿から由来したものです。
身体を不自然に歪ませ、つま先立ち、腕を奇妙な角度に曲げる、というのがいわゆる「ジョジョ立ち」です。
荒木先生はイタリア美術から影響を受けているらしく、「ジョジョ立ち」はパッと見ると奇妙なポージングでも妙な説得力があります。
話を四畳半に戻すと、四畳半は妙なポーズをとっていれば成立する訳ではありません。
そこにどう必然性を持たせるか、というのが難しいのです。
しっくりしたポーズが出来たら、それは何故なのか?どこに快感を得ているのか?というのを1つ1つ分析していかなければなりません。だから時間がかかる!
「ジョジョ立ち」もきっと様々なデッサンをした上で辿り着いているハズです。
各俳優が思考を重ねた結果、どの様な存在を舞台上に具現化するのか?
間もなく凱旋公演、開幕します!
『オイディプス王』
ハンガリー公演ダイジェスト版
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