映画『第三の男』をはじめ、その作品の多くが映像化されている英国の小説家、グレアム・グリーン。彼の作品のなかでもストーリー展開の巧みさが凝縮された一作といわれている『叔母との旅』に、4人の実力派俳優が挑みます。
なんといっても最大の特徴は、老若男女20役以上のキャラクターを、段田安則、浅野和之、高橋克実、鈴木浩介の男優だけで演じきる、という大胆な手法。「語り手」である主人公ヘンリーでさえ複数の男優によって演じられ、会話の途中でありながら、一人の役者が瞬時のうちに複数の役を演じ分け、スリリングな劇空間が青山円形劇場で展開されます。
『叔母との旅』4人組がテレビ出演ですの続きを読む