『ワンダフルタウン』in 題名のない音楽会

●ヒラノの演劇徒然草●

先日、「題名のない音楽会」の公開収録に行ってきました。
この日のテーマはブロードウェイ・ミュージカル『ワンダフルタウン』。
10月に日本公演を控えるこの作品の代表曲を、ひと足早く聴かせていただきました。

『ワンダフルタウン』は巨匠レナード・バーンスタインがあの『ウエストサイド物語』」より先に作った1953年初演作なのですが、日本での上演は今回が初。
そして「題名のない音楽会」といえば司会は佐渡裕さん。佐渡さんといえば、"バーンスタインの最後の愛弟子"。
ということでトークも充実、とても楽しい収録でした。

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収録に登場したのは、本作に出演する安蘭けいさんと、別所哲也さん。ピアノは音楽監督の島健さん。

物語は、オハイオの田舎から夢を抱いてNYにやってきた姉妹が巻き起こす騒動を描くものなのですが、その姉妹の姉の方で作家志望のルースが安蘭さん、彼女が原稿を持ち込む出版編集者ベイカーが別所さんです。

島さんのピアノとオーケストラによる序曲に始まり、安蘭さんが「男性に嫌われる100の方法」と「Swing」、別所さんが「It's Love」を披露。
Jazzyでカッコよくて、心が明るくなる、そんな音楽です。

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トークでは佐渡さんが、TシャツにGパン姿が好きだったバーンスタインが、ホテルでドレスコードに引っかかって入り口で止められた(世界のマエストロが!)、という話など、愛弟子だから知る"バーンスタインの素顔"を披露すれば、"バーンスタインの追っかけ"だったという島さんがその思い入れやエピソードを話したりと、楽しくも深いお話がポンポン飛び出していました。

この『ワンダフルタウン』はちょうど娘さんが生まれた年の作品で、娘さんに捧げた曲もあるということ、なども興味深かったです。

その作品が作られた背景や作者の状況などを知ると、観る側も一味違う愛着を持って作品を観れますよね。


 

収録後には島さん、安蘭さん、別所さんを囲んで会見も。

「この作品は全体に流れているスタイルが、30年代40年代あたりのビッグバンド・ジャス。その雰囲気で統一されているところが魅力」(島)

「貴重な体験をさせていただいた。まだ上演していないミュージカルの楽曲の一部を抜粋して歌うのは難しいことなんだなと思いましたが(笑)。ルースさんは、田舎から出てきて、男にモテないところも自分と似ている(笑)。でも本当はモテないんじゃなくて、目指してるものが違う、夢を追いかけているんです。女性から見たらチャーミング、そんな女性に演じたい」(安蘭)

「これから役柄を自分のものにしていく段階なのですが、今日の経験は音楽に対してまっすぐ向き合う時間になり、楽しい時間でした。バーンスタインの音楽はとてもメロディに余韻がある。心の中に鳴り響くのを大切にしたい」(別所)

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「題名のない音楽会」、この回の放映は、9月12日(日)。テレビ朝日にて。少し先ですが、忘れないように今からスケジュール帳に書き込んでおきましょう!!

ブロードウェイ・ミュージカル『ワンダフルタウン』の公演は10月から11月にかけて、東京・青山劇場、愛知・中日劇場、大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて行われます。チケット情報はこちら。東京公演分は現在、先行抽選「プレリザーブ」を受付中です(6月8日(火)11:00まで)。

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