【劇団、江本純子 プロフィール】
毛皮族を主宰する江本純子が2009年春に立ち上げた新シリーズです。公演ごとにキャスティングする俳優と共に、江本純子作・演出による「毛皮族とはちょっと違う」趣向のオリジナル作品を上演していきます。人間生活における不条理について喜劇的に描いていくことは毛皮族と変わりありませんが、『劇団、江本純子』では、娯楽的な表現をなるべく排したシンプルな会話劇でそれを描いています。あるいは毛皮族では時に乱暴さやテキトーさを伴う破綻的な手法をとるのですが、『劇団、江本純子』では破綻的な作り方はせずに、なるべく丁寧に'まじめに'作っています。これまで発表した3作品により、その作品形態の特徴を、とにかく登場人物達がよく喋る「饒舌な会話劇」としていますが、その特徴を基本形態とした上で、会話劇の進化と新たな演劇表現の可能性を作品毎に追求することも目的のひとつとして、・・・100作品くらいは上演していくことと思います。
【江本純子 プロフィール】
1978年12月22日生まれ。千葉県出身。毛皮族主宰。脚本家・演出家・俳優・他。
立教大学在学中の2000年9月に「毛皮族」を旗揚げし、以降全公演の作演出を手掛け、全公演に出演する。主宰する毛皮族はテロエロ狂騒歌劇団と銘打ち、旗揚げ時より急進的に観客動員を伸ばし、結成5年という異例のスピードで本多劇場に進出、一躍小劇場界を牽引する劇団となる。毛皮族の活動の最中、 2004年にジュンリーwith毛皮族としてコロムビアよりCDデビュー、2006年には処女小説『股間』(リトルモア)を発表するなど、多彩な表現活動を展開。近年は俳優・脚本家としても多くの映像・舞台作品に参加している。2009年より開始した新シリーズ「劇団、江本純子」にて発表した『セクシードライバー』は第54回岸田國士戯曲賞最終候補に選出され、今後の劇作活動に・・・どうぞご期待下さい。
【最新公演情報】
劇団、江本純子 vol.3
『婦人口論』
作・演出:江本純子
出演:馬渕英俚可/初音映莉子/澤田育子/津村知与支/野村恵里/ノゾエ征爾
日時:7月15日(木)~25日(日) ※全14回公演
会場: 東京芸術劇場 小ホール1