●よこやまのステージ千一夜
昨日、5月11日に世田谷パブリックシアターの
平成22年度 劇場プログラムに関する記者発表に
行って参りました。
登壇されたのは、芸術監督の野村萬斎さんです。
今年度の新作は2作。
●「醜男」
戯曲の発見を兼ねた
ドラマリーディング企画をコンスタントに続けている
世田谷パブリックシアター。
一昨年に行った朗読企画が舞台上演となります。
ドイツ演劇界の若手劇作家マリウス・フォン・マイエンブルクが2007年に発表した「醜男」を
河原雅彦さんの演出で贈ります。
出演は主人公レッテ役の内山圭哉さん、今年明治座での「天璋院篤姫」で初座長を務めた内山理名さん、
斎藤工さん、入江雅人さんの4人。
内山さんはクールな妻とセクシーな婦人のふた役という、
今までと全く違う役柄に扮します。
斎藤さんはレッテの部下とマザコン息子、
入江さんは上司と外科医を演じます。
東京公演は7月2日(金)~12日(月)まで。
大阪公演は7月15日(木)、サンケイホールブリーゼで行われます。
一般発売はいずれも5月22日(土)に発売。東京公演は5月18日(火)11:00まで先行抽選発売、大阪公演は5月13日(木)11:00まで先行抽選発売です。
・ガラスの葉
イギリスの劇作家フィリップ・リドリーと相性が良く
過去に2回リドリー作品を演出している白井晃さんが手がける新作。
美しく、幻想的なセリフで綴られた兄、弟、兄嫁、母の4人による
家族の物語です。
キャストはモダンスイマーズの作品にも出演するなど小劇場界でも活躍する萩原聖人さん、
現在PARCO劇場で行われている「裏切りの街」にも出演中の田中圭さん、
そしてNODA・MAPからシティボーイズまで幅広く活躍する銀粉蝶さんほか。
公演は9月26日(日)~10月10日(日)まで上演されます。
そして野田秀樹さん、鐘下辰男さん、宮沢章夫さんと名だたる劇作家が筆を振るってきた
現代能楽集シリーズの第5弾の作は、第1弾と同じ川村毅さん。
能の「弱法師」「俊寛」「綾の鼓」をもとに
現代能楽集『「春独丸」「俊寛さん」「愛の鼓動」』となって
11月17日(水)~28日(日)に上演を予定しています。
出演は岡本健一さん、久世星佳さん、ベンガルさん、西田尚美さんほか。
手堅いメンバーです。
演出はペンギンプルペイルパイルズの倉持裕さんです。 ...これも新作...です、よ、ね?
そしてそして、
世田谷パブリックシアター+コンプリシテ共同作品として
ロンドン、パリにも招聘された「春琴」が、三たび上演。
12月2日(木)~10日(金)の上演予定です。
そのほか、2002年に初演された
野村萬斎芸術監督の「まちがいの狂言」が復活。
来年にはパリでの招聘も決まっており、
その前に世田谷パブリックシアターで12月23日(木)~26日(日)に上演を予定しています。
ベルギーのダンス・カンパニー
ピーピング・トムが最新作を携え、10月23日(土)~25日(月)に登場。
最新作は「ヴァンデンブランデン通り32番地」というタイトルです。
ドラマ・リーディングやおなじみのMANSAI◎解体新書も含め、
13プログラム。
これに毎年恒例のトヨタコレオグラフィーアワード2010「ネクステージ」などの
ダンスプログラム9つが入ります。
世田谷パブリックシアターの2010年度にも注目です。