今はまだ稽古が始まっておらずチラシができあがったばかりの状態。
それにしてもこのチラシは好き。男岩井、渾身の紙粘土(ダイソーで買った軽い紙粘土)製作を経て、なんでもやる制作の三好をこき使ってジオラマを作り、いつもチラシにて、ハイバイの泥臭い遊びとハリボテの雰囲気を醸し出してくれるトモちゃんに大量のドアを作ってもらい、完成に至る。
写真:岩井泉完成したときに、あう人あう人に「これは何を表現してると思う?」と聞くと、全然的外れ。だからつまり、作った方が悪い。でも悪くはない。最初のコンセプトが必ず伝わらなくちゃいけないと思ってもいたが、そうでもない。作ったときの楽しさが、なんらかの形で伝わればいいと思っている。
芝居はそうはいかない。書いたとき、書く前に感じてたこと、そういったことを正確に伝えなくちゃ「死んじゃう」とさえ思う。「意味がない」とさえ思っている。
写真:岩井泉特に「ヒッキー」は、当時引きこもりだった自分が見ても、笑えて考えられる物を作らなくちゃいけないと、再演の度に思って来た。今回もそう。くだらない話ではあるけど、そのくだらなさは、切実さが深まりすぎて産まれるモノじゃなくちゃいけない。切実に小さなことで泣いている人をみて、僕は笑いたいのです。そのための役者はそろっているので、後はじっくりゲラゲラ笑いながら稽古に挑むだけです。まだ見てない人も、見たことある人も、是非是非見に来てみてください。
写真:岩井泉
ハイバイ プロフィール