サイモン・スティーヴンスの戯曲を、劇団「ゴジゲン」主宰の松居大悟による演出で日本初上演する『Birdland』が9月9日(木)、東京・PARCO劇場にて開幕した。
撮影:引地信彦
サイモン・スティーヴンスといえば、日本でも2014年に上演された『夜中に犬に起こった奇妙な事件』でオリヴィエ賞・トニー賞を受賞したイギリスを代表する劇作家。演出を手がける松居は、自身が主宰をつとめる劇団「ゴジゲン」で作・演出・出演をこなし、近年は映画『くれなずめ』やドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズを手掛けるなど、ジャンルや枠に捉われない活躍を見せる注目の演出家だ。松居にとってPARCO劇場での演出は本作が初。開幕にあたって松居からコメントが届いた。
【演出:松居大悟 初日開幕コメント】
遠いけど近くて、暗いけど明るい。吐息まで届きそうな気がする。
今まで客席で笑ったり泣いたり衝撃を受けたりしたPARCO劇場に入って、Birdlandを初めて浮かべた時に、なんとなくそう感じて。お、いいぞ、なかなかどうして匂ってくるような鋭さがあるぞと、不安を塗り潰す高揚感がありました。
本日より、舞台『Birdland』開幕します。
何年もこの戯曲を準備して、1ヶ月間マスクで稽古して、劇場で照明や音響と組み合わせて。新PARCO劇場になって初めてピンスポットを使ってないんです。それは別に主張することじゃないか。
無理やり答えを出さずに、答えを出さないという答えを確かめ合える座組です。9年前に青山円形劇場で演出した時に「彼にはまだ円形劇場は早い」と言われたことは忘れられないけれど、あの時以来の海外戯曲。でも今、劇を届ける自信があるのは、あの時よりも周りの顔つきが見られているから。マスクで顔わからないけど。まだ実感は追いついてないけど。ゴジゲン的には、目次がどう立ち向かうのかもポイントです!
戯曲の危うさ、小劇場の泥臭さ、スタッフによる繊細さによって、面白い作品ができていると思っています。
無事に幕をあけて、最後まで無事に走り抜けて、見にきた人も全員無事であってほしいです。"生きたい"と思う劇です、なにより生きていてください。劇場のガイドラインに則って、健康にお越しくださいませ!