2019年11月15日アーカイブ

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「Very very very,Exciting!」

12月13日(金)、日本初上陸が決まったミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」。その主演トニー役を射止めたイギリス人俳優のリチャード・ウィンザーは、オファーの瞬間の興奮を、リアルタイムさながらのテンションでこう明かした。

甘いマスクと悩ましい肉体美。先日、銀座のクラブで行われたプレスイベントでは、全身から汗をほとばしらせ、熱いディスコダンスに酔いしれた彼。会議室で行われているインタビューでさえも、あふれ出す情熱はそのままだ。

早速、サタデー・ナイト・フィーバーに向けた胸の内を明かしてもらった。

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「今回のオファーは、少年時代からの夢の実現でもありました。4年間出演を続けたテレビドラマが終了したタイミングで、今回のプロデューサーからオファーがあったのです。彼はドラマのファンだと言ってくれました。どうやら、その時は僕がダンサーであることを知らなかったようで、知らせると『それならぜひトニー役をお願いしたい』と申し込まれたのです」

その時の興奮を表したのが冒頭の雄叫びだ。リチャードといえば、日本でも話題になったマシュー・ボーンの舞台「白鳥の湖」で主演を務めたあのセクシーな踊り子。イメージはかなり違っているが、魅惑のダンスをもう一度見たいと切望するファンは数多い。

しかし、彼はせっかくのオファーにも、すぐには返事をしなかったという。

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「その理由は、僕自身が長年の「サタデー・ナイト・フィーバー」の大ファンだったから。映画にも夢中でしたし、何より14歳の頃にウエストエンドで上演されたミュージカルを観に行って以来、虜だったんです。だから、今回の公演も原作に忠実でないと受けられないと答えました」

プロデューサーから、作品の内容を聞いて「それならば」と握手を交わしたリチャード。そこからが大変だったという。

「まず映像の撮影があったのですが、なんと準備期間がたったの3週間。しかも、それまでディスコダンスを踊った経験といえば、酔っ払って真似事をしただけで、もうひどいものだったんです。でも、真剣な話、ディスコダンスは、ダンサーしても、そして役者としても新しい挑戦だと直感しました。その後、1年間に3回のUKツアーを行ったのですが、その度にブラッシュアップを重ねて、ダンスはもちろん、物語もどんどん素晴らしいものになっていきました」

憧れの役を手にして、新たな挑戦に意気揚々と踏み出したリチャード。なぜ、そこまでトニーに惹かれているのか理由を尋ねた。

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「彼の人間性に共感ができたから。彼は、人との接し方が良くも悪くも不器用。彼を尊敬して愛している人たちに対して上手く接することができなくて、人生の向かうべき方向を見失ってしまいます。ですが、孤独、悩み、葛藤をダンスで表現し、またダンスを通じて克服していくんです。その姿を見て、やっぱり自分の夢を追いかけることは大切で、真の幸せはそういうところで得られるんだと、少年時代に感じたのです。役者の仕事というのは、自分に鏡を向ける行為と似ています。今回、トニーを演じるにあたって、自分の中にいるトニーをどれだけ投影できるのか、それを大事にしています」

さて、バレエダンサーでもある彼はディスコダンスをどう受け取っているのだろうか?

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「スタイリッシュでありながら、クール! みんなを夢中にさせる素晴らしいダンスです。先日、イベントで初めて日本のファンと一緒に踊って驚いたんです。日本人はもっとシャイなんだと思っていたのに、女性の黄色い声が飛び交って、みんな情熱的で。本当に楽しかったし、いいアドレナリンが流れました! 今回の公演ではカーテンコールで観客の皆さんと踊る機会があるのですが、今からとても楽しみです。皆さんの目の輝きがパッと宿る瞬間、それをまた見てみたい。役者にとって何よりのエネルギーになりますから」

そんなリチャードに、お気に入りのシーンを聞いてみた。

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「う〜ん、迷うなぁ。まず、家族のやり取りのシーンが好きですね。人生の物語の中でエンジンの部分でもあると思うから。そして、イモタリティという曲があるのですが、そこでトニーが人生に迷った孤独なダンサーとして、そして道を失った一人の男として、感情を表現するシーン、そこはとても好きですね。映画では地下鉄のシーンに当たります。ソロで踊りますので、ぜひ注目してください」

最後に日本公演に向けた意気込みを聞かせてくれた。

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「今回のミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』の魅力は、舞台の隅々まで70年代を彷彿とさせる仕掛けにもあります。衣装の中には実際に70年代に作られたビンテージもありますし、70年代のディスコミュージックファンにおなじみのビー・ジーズ役の3人も登場して音楽で盛り上げます。セットも当時のディスコを再現しています。ダンス、音楽、ファッション、インテリア、あらゆる楽しみがありますので、本当にたくさんの方に楽しんでもらえると思っています。もしも今、心配事、悩み、暗い気持ちがあったら、全て玄関に置き去りにしてぜひ劇場にお越しください。きっと、皆さんを気持ちよくして差し上げますし、必ず気持ちよくなります! どうぞ楽しみにしてくださいね!」

インタビューを終え、最後に熱い握手を交わしてくれた彼。その指先、瞳の輝きからも今回の日本公演への期待が現れていた。

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ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」は12月13日(金)〜29日(日)、全22回公演。場所は東京国際フォーラム・ホールCにて。チケットは発売中。

(取材・写真・文=浅水美保)

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 根本宗子が作・演出を手掛ける劇団、月刊「根本宗子」は今年で旗揚げ10周年を迎えたが、そんなアニヴァーサリー・イヤーのラストを飾るのは、清 竜人が劇中歌の作詞・作曲を手掛ける『今、出来る、精一杯。』。2013年と2015年にも上演された劇団の代表作だが、ダンサーやミュージシャンも加わった音楽劇となる今作は、根本曰く「リメイクだけどほぼ新作だと思ってやっていますね」とのこと。清は俳優としても舞台に参加し、同棲している恋人女性に依存している男性・安藤を演じる。

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「清さんは昔からファンでライヴにも行っていたので、一方的に知っていたんです。存在自体のファンなので、どうせお願いするなら作詞・作曲だけじゃなく、俳優としても出てもらいたかった。それを断られたらこの企画自体なくなっていました。事務所を通してオファーをしたんですけど、直筆でお手紙を書いてお願いしました」

 2015年の再演からキャストは一新されており、ベテランから若手まで幅広い俳優が揃っているのも特徴だ。

「初めてご一緒する俳優さんやミュージカルのイメージがあまりない俳優さんとやろうと思っていました。坂井真紀さんや池津祥子さんのような、昔から自分がずっと見ていた方たちから、今井隆文さんや内田慈さんみたいな舞台の土台をしっかり作ってくれる方、未知の才能を秘めている若い方まで、自分の中でこれぐらいのバランスで存在していて欲しいなと思っていることが、明確にキャスティングに出ているかもしれません。語弊を恐れずに言うと、手堅い人だけでやることにあまり興味がなくて。竜人さんが安藤をやることも含め、見る人がどんな舞台になるか予想がつかないキャスティングにしようというのはありました」

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 舞台初経験という清 竜人だが、彼は俳優としても魅力的な存在だと根本は言う。

「アーティストとしての清 竜人像が既に確立されている人なので、普段のそのまんまで舞台にいてくださいって言っています。でも竜人さんは、これは何を表現しているシーンなのかとか、誰に対して何を思っているかっていうことにすごく敏感な人なので、素晴らしいバランスです。あと、竜人さんがやる安藤は、台詞を減らして、歌っちゃってもいいんじゃないかなって思っています。ちなみに、稽古場にピアノがあるので、短い曲だったらシーンを何度か見た竜人さんがその場で曲を弾いてみて、"あ、それが近いかも!"みたいなことを言いながら、その場で作っていくこともあります。音楽家が現場にいるっていうことの贅沢さが半端ないですね」

 公演のチラシは2種類あり、根本と竜人、それぞれが写っているデザインだ。

「竜人さんが主演っていうことをより広く知ってほしかったので、2パターン作りました。音楽シーンに向けてチラシを配る時は、竜人さんのチラシを持って行ったほうが確実にいいですから(笑)。私は普段演劇を観ない人にこそ観にきてほしい、間口を広げたいっていうのが常にあるので、今回も様々な意味で、新しいお客さんが演劇に興味を持つきっかけの作品にしたいなと思っています。本当に竜人さん、楽曲もお芝居も素晴らしいので。」

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