2019年6月13日アーカイブ

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げきぴあブログをご覧の皆さま、こんにちは。FUKAIPRODUCE羽衣です。

いよいよ6月20日(木)~新作公演『ピロートーキングブルース』が本多劇場で開幕いたします。

新メンバー・松本由花が綴る出演者紹介も残り僅かとなってまいりました。第五弾は、日髙啓介平井寛人です。

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渋くてかっこいいことしか言えない呪いにかかっている漢・日髙さん。付け焼き刃やかっこつけでない言葉のひとつひとつが沁みる瞬間がたくさんあります。

ただ歳をとってとか、経験をしてきたつもりのひとじゃないのが羽衣の最年長であり、あにき、です。この世で受けたもの、つまり歳も経験も、重ねているからこそ為せる厚い信頼とにじみ出る人柄なんだろうな、使い捨てしてる場合じゃないや、と気付かされます。

同じ九州の血が流れるもの同士ということもあり、いつも何気なく、けれど気にかけてくれている日髙さんの前では、時に失礼なくらいきもちが寛いでしまいます。うそのない態度、ということで大目に見てもらえているうちに改めたい所存です。

自分が燃えるだけでなく、その火で導火線を着けていくかのように周りを巻き込んでいくパワーは、即効性があって、それまであったもやもやとかしょうもないプライドみたいなものに抜群に効きます。いいくすりです。そう、でもくすりだから、そのうち免疫がつくんでしょ?と思われそうですが、そうでないから麻薬のようなひとです。自分で自分を奮い立たせるようにならなきゃ、と思います。やさしさで近づいてきて簡単に処方してくれるので。あぶない。


日髙さんなしでは『ピロートーキングブルース』は、ブルース、になり得ないかもしれません。熱いのに、ほろり、とくるような響き、耳と心で、感じてください。

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作家部の平井さん。大学の先輩です(わたしが入学した時にはやめてしまっていましたが)。

はじめは深井さんの授業にお手伝いで来ている羽衣の人、でした。なんだか影の映らないような、不思議な人で、公演をやるというので観に行った平井さん作・演出の『生きているなら愛を示せよ』には驚かされました。

目は激しさを見ていたはずなんですが、心がロマンや孤独を感じていて、ひとつ"体験"した感覚。

平井さんは自分の言葉と美学を持っている人だと思います。

頭の中というよりお腹の中に詰まっている言葉を放出しているような。お腹って自分の真ん中にあるから、理性的じゃなかったりして、放出するとき思いとどまってしまうものを、まったく無防備にさらけ出してしまうエネルギーには惚れ惚れしちゃいます。

普段わたしの目に映る平井さんは飄々としていて、でも時にあどけなかったり、

かと思えば舞台に立つとやっぱり激しくて、愛をうったえかけるようないじらしさと独特な危険な雰囲気に惹きつけられます。今回の『ピロートーキングブルース』でもその持ち味がばっちり出ているはず、です。


それでは、今日も稽古場で笑う姿に安心感を覚えた、平井寛人さんの紹介でした。


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文・松本由花(FUKAIPRODUCE羽衣)
撮影・金子愛帆

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