2017年3月26日アーカイブ


2017年3月24日、都内で早川書房・早川清文学振興財団主催の第4回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞の贈賞式が行なわれ、受賞作「世田谷パブリックシアター+KERA・MAP#007『キネマと恋人』」の台本・演出を手掛けたケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)、出演の妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえをはじめとしたキャスト、スタッフら関係者が出席しました。

この賞は批評・評論家の劇評意欲を最も奮い立たせる優秀な演劇作品を顕彰するもので、選考委員(鹿島茂氏、辻原登氏、小藤田千栄子氏、今村忠純氏、高橋豊氏)による選考会で決定します。
※選考会の詳細は「悲劇喜劇」5月号に掲載

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『キネマと恋人』は、2016年11月15日〜12月4日までシアタートラム(地方公演あり)で上演された新作で、KERAさんがウディ・アレン監督の映画『カイロの紫のバラ』(1985年)からインスパイアされて創った舞台。

選考委員からは「架空の世界と現実のすれ違いがこの作品の面白さ。演劇の本質は演出のオリジナリティであり、KERAさんの才能は最も演劇的である」と絶賛を受けての受賞となりました。

受賞者を代表して、せたがや文化財団理事長の永井多恵子氏は次のように挨拶されました。

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「思いがけず大きな賞をいただき恐縮です。KERA作品は物語の展開が想像できず、非常にスリリングで人間の毒をユーモラスに描かれていると思います。今回は、レトロな味わいのある可愛らしい舞台です。この賞をいただいた事もございましたので、時期は未定ですが、ようやく再演を決意いたしました。ぜひ多くの皆様に観に来ていただきたい」

そして、台本・演出を務めたKERAさんは作り手を代表してのスピーチです。

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(C)公益財団法人早川清文学振興財団

「『悲劇喜劇』賞は、劇評意欲を奮い立たせる1本に贈られる作品賞ということで、『キネマと恋人』のためだけにこうして皆さんが集まってくださることは、本当にありがたいです。何より、作品に関わった全員に与えられた賞ということが一番嬉しいです。
この公演は、途中インフルエンザで5公演が中止になってしまい、観ることができなかった方も多かったと思います。もしかしたら劇場まで来て中止を知った方がいたかもしれません。みんな、悔しい思いをしていたので、再演が決まったことがとても嬉しいです。観たいと思ってくださった方々に、また新しい形で『キネマと恋人』を観ていただけると思うと大変ありがたいです。

選考委員の方々、たくさんの候補作の中から本当によくぞ選んでくださいました。演劇をやっていて良かったなと思います。『悲劇喜劇』の5月号は『キネマと恋人』特集ということで、3か月も前に終わった芝居が表紙で、出演者やスタッフ、観てくれた方の寄稿で一冊が埋まるなんて、本当に稀なことだと思います。今日、家に帰ったら早速熟読したいと思います(笑)。どうもありがとうございました!」

KERAさん、そして受賞された関係者の皆さま、本当におめでとうございます!
何よりこの笑顔が受賞の喜びを表していますね。

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(C)公益財団法人早川清文学振興財団

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