2013年12月11日アーカイブ

「キャラクターの強さと演劇が出会ったときに、面白いものができないはずがない」

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(C)WoGa


女性向けのゲーム、通称"乙女ゲーム"
を原作に生まれる舞台『華アワセ』

花札をモチーフとした同名の人気ゲームを、
演劇作品としていかに立ち上げていくのか。
その創作の秘密を演出の西森英行に聞いた。

劇団InnocentSphereを主宰し、舞台の脚本・演出のみならず、
映画やアニメーションでも活躍する西森の目論みから見えてくる
乙女ゲーム舞台の作り方とは──。
第1回目のテーマ「華闘の謎」をお届けする。

                                           

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──『華アワセ』という乙女ゲームを舞台化するにあたっては、どこからアプローチしようと思われましたか
「自分でゲームをやってみていちばんに感じたのが、登場する男性たちのキャラクターの強さでした。乙女ゲームというと、男性が美しくカッコよく描かれることがひとつの様式美としてあるようなんですが、『華アワセ』は少し違っているといいますか。男の葛藤や屈折した思いが、それぞれのキャラクターに沿って描かれていて、一人ひとりが物語にし得るだけのポテンシャルを持っている。ですから、僕としてはこの原作を、ゲームというよりは、非常にキャラクターの立った物語として捉えて、舞台という三次元に立ち上げていこうと思ったんです」

──では、原作のゲームファンだけでなく、演劇ファンにも十分に応えられる物語になるであろうという確信を持ったと。

「そういうことですね。これは、かつて漫画の原作の仕事をしていたときに叩き込まれたことなんですけど、ちゃんと命を吹き込まれたキャラクターがいないと、物語は生まれてこないものだと思うんです。その意味では、『華アワセ』にはもともと強力なキャラクターがいるので、そのエネルギーをお借りできる。そして、演劇というのは、そのキャラクターがその場にいるっていうことの魅力をいちばんに伝えていくメディアですから、キャラクターの強さと演劇が出会ったときに、面白いものができないはずがない。演劇人としてはとても心強い材料を与えられたと思いますし、思い切りジャンプしたものを作らせてもらえるんじゃないかと思っています」

──花札をモチーフにした物語というのも、これまでに観たことがない気がします。

「百人一首を描いた漫画はありますけど、花札はなかったと思いますね。しかも、原作では、"華闘"という花札の架空の競技までもが創作されている。西洋風のカッコよさを借りて作られるものが多いなか、日本の伝統のものからこうしたエンターテインメントが作り出されたというところにも、非常に魅力を感じてますね。だから、舞台にもできる限り、日本人の遺伝子を刺激するような和風情緒を散りばめたいと思っていて。とくに花札で闘うシーンは、花札の一枚一枚が持っている意味なども織り込みながら描いていくつもりです。昔の大和言葉の美しさや、日本の魅力を感じていただきつつ、"華闘"という競技のカッコよさを堪能してもらいたいですね」
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──"華闘"のカッコよさとは、具体的にはどんなふうに表現しようと思われてますか。

「"華闘"というのは、ただ単に花札ゲームで勝ち負けが決まるというような生易しいものではないんです。役が揃って勝った時点で、勝者から強烈なエネルギーが放たれて、敗者が大きなダメージを被る、いわば命がけの闘い。まして、登場人物たちは、花札の最高の使い手なので、そのエネルギーはすさまじいんですね。だから、そんな闘いを舞台でどう表現するかというのは、今回の大きな課題で。実際のゲームでは静止画面ですべて進んでいくので、なおさらみなさん、どう見せてくれるのだろうと期待もしていただいてるのではないかと思うんですが(笑)。そこはもう全員が、どう見せたらカッコよくなるかっていうことの発明のために、すごいエネルギーをかけています。闘い自体は1対1で行いますけど、そこにいるのはひとり対ひとりではなく、映像や照明や音楽、役者も含めた全セクションの人間が動いて、その場面を作っていくことになると思いますので。立体化した、舞台ならではの表現を、楽しみにしていただけたらなと思っています」

取材・文:大内弓子



公演:2014/1/21(火) ~ 2014/1/26(日)
会場:天王洲 銀河劇場 (東京都) 

原案・原作:プロジェクト月花 
演出:西森英行
出演:高木万平 / 中村誠治郎 / 飯塚大夢 / 根本正勝 / 安居剣一郎 / 橋本真一 / 八木将康
全席指定 6,800円

舞台終演後、出演者による替わりトークショーを開催
■トークショー出演者
1/21(火) 19:00 高木・飯塚・八木
1/22(水) 14:00 中村・根本・橋本
1/22(水) 19:00 高木・根本・橋本
1/23(木) 19:00 中村・八木・根本
1/24(金) 14:00 高木・中村・根本
1/24(金) 19:00 飯塚・八木・橋本
※トークショーは該当公演のチケットをお持ちの方のみ参加可能

チケット購入特典として1枚につき1点、
舞台「華アワセ」オリジナルSDキャラお守りを会場にてプレゼント
■オリジナルSDキャラお守りの配布スケジュール
 1/21(火) 19:00 蛟(学業成就)
 1/22(火) 14:00 姫空木(恋愛成就)
 1/22(水) 19:00 唐紅(商売繁盛)
 1/23(木) 19:00 いろは(開運招福)
 1/24(金) 14:00 いろは(開運招福)
 1/24(金) 19:00 姫空木(恋愛成就)
 1/25(土) 12:00 蛟(学業成就)
 1/25(土) 17:00 唐紅(商売繁盛)
 1/26(日) 12:00 唐紅(商売繁盛)
 1/26(日) 17:00 蛟(学業成就)


チケット絶賛発売中です。

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はじめまして。
モダンスイマーズにてこの度、新劇団員になりました、坂田麻衣と申します。

初めての舞台主演、初めての劇団所属、初めて......が沢山、新鮮で勉強、経験の毎日!

実は、きょう(12/9)で稽古最終日。本当に素敵な心優しい皆さんに救われて、助けられて、楽しい稽古の日々でした。皆さんの沢山の笑顔を見ました。


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高田聖子さんは、お茶目でキュートな方です。聖子さんと西條さんと繰り広げるあるシーンが日替わりの期待、日々上がってゆくクオリティ...いつも楽しみで楽しみで、毎日笑うのを必死に堪えてシリアスに知らぬ顔してお芝居するのが大変なのです。


松本まりかさんは、小学校低学年の時に、NHKの「六番目の小夜子」というドラマを観てからのずっと憧れてた方だったので、まりかさんとお芝居が出来るなんて嬉しくて仕方ないです。いつも声かけて下さったり、バスソルト下さったり、とっても素敵なお姉さんみたいな方です♪


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西井幸人くん。赤いセーター着た、演出助手の滝沢ちゃんのデスノートのLっぽさをモノマネしてます。その横で蓬莱さんも雰囲気かましています。元気な高校生。新劇団員の坂田より年下にも関わらず数千倍の早さで人と打ち解け、空気を持ってくムードメーカー兄貴です。


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宮崎敏行さん、野人です。駄菓子のヨーグルトを手で食べています。野人です。彼の大きいパンパンの紙袋の小道具はいつも何が入っているのだろうと、気になって仕方ありません。是非劇場にて、その衝撃を味わって下さい。



そんな、モダンスイマーズ、客演の皆様でした。



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無論、劇団員の蓬莱さん、西條さん、古山さん、津村さん、小椋さんらアニキを忘れてはいけません。彼ら無しに語れません。私も20年後の年の重ね方を彼らを見つつ、勉強しながら、モダンスイマーズの紅一点としてこれから頑張って参ります。


劇場にてお待ちしております。
はてさて、12日から始まる『死ンデ、イル』、どうぞ楽しみにしていて下さいね!


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