2019年8月22日アーカイブ

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9月3日(火)にシアタークリエにてミュージカル『Little Women -若草物語-』が開幕します。

本作は、名作小説『若草物語』とその続編『続・若草物語』を下敷きにした作品で、2005年にブロードウェイで初演を迎えたミュージカル。今作では、主人公で次女のジョーを朝夏まなとさん、長女のメグを彩乃かなみさん、三女のベスを乃木坂46の井上小百合さん、四女のエイミーをフェアリーズの下村実生さんが演じます。翻訳は小山ゆうなさん、演出・訳詞は小林香さんが手掛けます。

→あらすじや配役はこちら

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▲(左から)ジョー(朝夏)、メグ(彩乃)、ベス(井上)、エイミー(下村)

げきぴあは、本格的な稽古が始まって2週間の稽古場に潜入。一幕の通し稽古を<前編><後編>にわけてレポートします!

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早速ですが、冒頭シーンから!

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▲(左から)ジョー(朝夏)とベア教授(宮原浩暢)

まず描かれるのは、ニューヨークの下宿にて出版社から22回目の「出版拒否」の手紙を受け取る19歳のジョー。ジョーは小説家という夢を持っていますが、なにやらうまくいかない様子です。そんな彼女をなんとか励まそうとするベア教授。しかし不器用ゆえにうまく伝わらず、何かと反発してしまうジョーなのです。この二人の会話から観客も一緒にジョーの物語の世界にいっきに引き込まれます。

ここで注目したいのは、ジョーが受け取る出版社からの手紙。そこには「あなたへのアドバイスは、故郷に帰って子供を産むことです」といったことが書かれています。

本作の舞台は1860年代のアメリカ。その時代はまだ女性が職業を持って働くことが稀でした。そんな時代背景の中で、小説家をめざして世の中に漕ぎ出そうと奮闘し、夢をつかんでいくジョー。そしてそんな彼女を理解し、愛し、支え合い、励まし合い、共に進んでいく姉妹や家族、友人、恋人たちの姿がたっぷり描かれる作品です!

というわけで、まずはマーチ家の四姉妹を紹介します!

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▲主人公ジョー役の朝夏さん。ジョーは、「マーチ家唯一の息子」と言われるほど活発で男勝り、そして大の空想好きという四姉妹の次女。宝塚歌劇団時代から"太陽の子"と呼ばれていた朝夏さんの、生来の明るさ、伸びやかなダンスと歌声、そして細くて長い手足が際立っていました!

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▲メグ役の彩乃かなみさん。四姉妹の中で一番美しく、貞淑な長女メグ。彩乃さんの柔らかな声、おっとりやさしい話し方に包み込まれるようで、つい側に行きたくなってしまうような、そんな素敵なお姉さんでした!

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▲ベス役の井上小百合さん。心やさしくピアノが好きな四姉妹の三女です。身体が弱くておとなしいけど、いつも姉妹を思っていること、一緒にいることを楽しんでいることは、温かに伝わってくるベスです。

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▲エイミー役の下村実生さん。おませでお洒落が好きな末っ子です。ジョーへの憧れ故に反発してしまうという複雑な気持ち、素直になれなさを、下村さんがかわいらしく表現していました。ちなみに下村さんはミュージカル初挑戦!

他にも、マーチ家の隣家に住む気難しいローレンスさん(村井國夫)とその孫ローリー(林翔太)や、ローリーの家庭教師ブルック先生(川久保拓司)、四姉妹の大おばで押しが強いマーチおばさん(久野綾希子)、ニューヨークでジョーと同じ下宿に住むベア教授(宮原浩暢)とその家主カーク夫人(久野綾希子※2役)、そして四姉妹のお母さま(香寿たつき)という、個性豊かな人たちが登場します。

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お母さまと四姉妹が揃ったマーチ家のワンシーン。この写真で家族の仲が伝わってきますね。家族は、牧師として南北戦争に従軍した父を待ちながら、慎ましくも明るく暮らしています。

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さてさて、時は戻って舞台は1863年(ニューヨークの場面の2年前)のマサチューセッツに。ここから2年間でマーチ家の四姉妹に起きるさまざまな出来事が、連なるように描かれていきます。

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▲まず最初、四姉妹の紹介とも言える場面は、ジョーが姉妹のために「オペラ風悲劇」を書き稽古しよう!と提案するシーン。外でいろんなことがあってしょんぼりしている3人ですが、ジョーのアイデアを聞いているうちにだんだんと目を輝かせていくシーンです(といってもお芝居の内容は「二回の大量虐殺に仮面舞踏会」というなかなかのものですが(笑))。姉妹がジョーの提案に乗ってどんどん楽しくなっていく感じは、観ているこちらも笑顔になるものでした。

⑫.jpg▲「何が起こっても私たちはマーチ家の四姉妹のままだって約束しましょう!永遠に!」「永遠に!」という誓いが4人の絆を象徴している『Our Finest Dreams』は、四姉妹のハーモニーが素敵!聴いていると、4人それぞれが違う人間であること、だけど姉妹であることを感じることができるメロディなんです。期待してほしい!

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▲妹の願いを叶えたくて、お向かいのローレンスさんの庭のモミの木を勝手に切ってくるジョー。当然のことながらローレンスさんに(お母さまにも)怒られます。

このとき、姉妹はローレンスの孫・ローリーと初めて会います。彼はやがて姉妹の"5人目のきょうだい"となる存在。怒るおじいさんについて来て、ジョーに「大胆ですごい!」と言えちゃうローリー。のちに親友となるジョーの破天荒な行動にも興味津々のようで、この登場だけで彼のキャラクターが伝わってきます。

次は......もりだくさんなので<後編>に続きます!

『Little Women -若草物語-』は9月3日(火)から25日(水)まで東京・シアタークリエにて上演後、愛知、福岡を巡演。

U-25チケットも取り扱い中!

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