元号男子たちの普段の生活も突如訪れる非日常もこの7人だからこそ表現できる――舞台「元号男子」稽古場レポート

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イラストレーターの志島とひろが元号を擬人化した「元号男子」の舞台版が、2021年3月9日(火)より、東京・大手町三井ホールで上演となる。元号を冠したキャラクター、大正、昭和、平成、令和がひとつ屋根の下で暮らす様子を描き、和合真一(大正)、校條拳太朗(昭和)、平賀勇成(平成)、大薮丘(令和)がキャストを務める。志島のイラストと漫画がSNSを中心に広がり、ドラマCDとなった4人の日常を舞台作品として脚本化、さらに総合演出を務めるのは、「テレビ演劇 サクセス荘3」の監督&脚本、ミュージカル「青春鉄道」の脚本&演出で知られる川尻恵太(SUGARBOY)。そして、3月末より上演を控える「『笑ゥせぇるすまん』THE STAGE」の脚本を手掛けた白鳥雄介(Stokes/Park)が演出を担当している。今回「げきぴあ」では、2月下旬に行われた稽古の様子をレポートする。

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この日は、初めて衣装を着た状態での通し稽古ながら、新型コロナウィルス感染予防対策のためメイクは行わず、マスク着用の上でスタート。先輩元号として登場する幕末役の星璃は残念ながらこの日は不在だが、メイン・キャストの4人と、江戸役の前田剛史、明治役の大原海輝も加わり、細かな調整を加えながら、物語が進んでいく。華やかな容姿でおっとりとした話し方が特徴の大正、クールで硬派な見た目ながら少しせっかちな昭和、ゆとり世代でマイペース、ゲームが大好きな平成と、時代のイメージがキャラクターに反映されているが、異なる価値観を持ちながらも、それぞれを尊重し仲良く暮らしていることが、会話や行動から伺える。新たに加わることとなった元号男子=令和は、誕生したばかりということもあり、見るものすべてが新鮮な様子だ。

★IMG_9489.JPG(和合真一/大正)

★IMG_0002.JPG(校條拳太朗/昭和)

インターネット上で見られる志島のイラストや漫画、2020年10月に発売したドラマCDがベースになっている部分もありつつ、実際に動いている元号男子たちを直接見るのはとても新鮮。例えば、令和の歓迎会が行われている場面では、酒を酌み交わしている先輩元号の江戸、幕末、明治のテーブルと、別のソファにいる平成、令和、2つを行き来しながら料理をふるまう大正が一つのステージにいる。メインで話をしていないところでもさまざまな動きや細かなやり取りをしているので、視点を変えて何度見ても楽しめるような演出が多くちりばめられているのだ。また、事前に募集していた〈胸キュン&ツンデレセリフ〉は、舞台ならではの展開に、スタッフからも笑みがこぼれた。このパートは、回ごとに内容が変わるとのことで、こちらも見逃せない。

★IMG_9500.JPG(平賀勇成/平成)

★IMG_9554.JPG(大薮丘/令和)

7人の個性、被ることのないキャラクターが魅力の舞台「元号男子」だが、和合が務める大正はどこかはずした部分がありつつも全体を優しく見守り、校條演じる昭和は冷静を装いながらもいじられ役で、見た目とのギャップも楽しい。平賀が扮する平成は一つ下の年号で家に来たばかりの令和をどこか気遣い、大薮による令和は無邪気さと好奇心で物語を明るく彩る。ときどき家に訪れては宴会を開く先輩元号、前田が演じる江戸はどっしりと構えつつもムードメーカー、大原扮する明治は冷静ながらもあたたかみがある。星璃の役どころである幕末は、豪快で威勢がよくけんかっ早いそうで、スタッフ曰くかなりのはまり役とのこと。江戸、幕末、明治もさまざまなシーンで登場し、見どころが満載なので、お楽しみに。

★IMG_9647.jpg(前田剛史/江戸)

★IMG_9656.JPG(大原海輝/明治)

そして、欠かすことのできないのが、あらいふとしによる音楽だ。キャストたちの動きに華を添え、物語を作り上げる大切な要素になっており、劇場を後にするころには、思わず口ずさんでしまいそうになるほどにキャッチーで楽しい。さらに、登場するキャラクターたちの日々をのぞき見しているような、見守っているような、そんな気持ちになる舞台「元号男子」は、演出の白鳥雄介の存在も大きい。この日最後に行ったキャストとの確認の場面では、本番に向けての課題が見えたことを「まだまだできることがある」と前向きにとらえ、個々の役割や白鳥が持つイメージ、ポジションを改めて説明。「(キャストのみんなはキャラクターの)役割はまっとうしてくれているので、自分の与えられた部分を守りながら、何かが起こったときに無理にそこから外れることなく、できる範囲でいろんなカバーリングしてほしい」と、作品の持つ空気感や世界観を大切に出演者の意識をまとめていく様子が印象的だった。

最後にこの舞台「元号男子」の開幕に向けて、演出の白鳥雄介からのメッセージをお届けする。

●白鳥雄介コメント
7人の元号男子、それぞれの魅力が溢れる舞台になりました!
稽古開始当初から、それぞれ違うポジションを担い、磨きをかけてきました。
一緒に作品の方向性や役のあり方を何度も話し合い、稽古場で試し、全員で行く先を探しました。校條くんが作品への勢いと締まりを、平賀くんがゆるさと平成世代がハマる小ネタを、和合さんが要所の抑えと、ありあまるイケメン力をもたらしてくれました。さらに、全体が動き出すシーンで必ず緩急をくれる大原くんと何をやらせても世界平和を感じさせる前田くんが良い味に。そして作品に賑やかさをくれる星璃くんがいるからこそ、全員が自由に動き回れています。中心に立つ大薮くんは、作品の元気印、華! みんなを笑顔にしてくれます。元号男子たちの普段の生活も突如訪れる非日常もこの7人だからこそ表現できるものになりました。ラストシーンに向かってまさに、時代がつながっていく様を見届けてほしいです。

舞台「元号男子」は、2021年3月9日(火)~14日(日)、大手町三井ホールで上演。チケットは現在発売中。

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舞台「元号男子」
2021年3月9日(火)~14日(日)
大手町三井ホール
(東京都千代田区大手町1丁目2-1 Otemachi One 3F)
【出演】和合真一、校條拳太朗、平賀勇成、大薮丘、前田剛史、星璃、大原海輝
【料金】全席指定9,800円(特製A4タペストリーつき/ランダム)
※本公演のチケットは電子チケットとなります。ご注意ください。

【脚本・総合演出】川尻恵太(SUGARBOY)
【演出】白鳥雄介(Stokes/Park)
【主催】舞台「元号男子」製作委員会(株式会社ONEder/SRP株式会社)

【公演に関するお問い合わせ】サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00-15:00)

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