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2023年7月・8月に大阪・東京で上演されるミュージカル『ファントム』。

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フランスの小説家ガストン・ルルーのベストセラー小説『オペラ座の怪人』を原作に、脚本家アーサー・コピットと作曲家モーリー・イェストンの黄金コンビにより誕生した本作は、怪人ファントムを一人の青年エリックとして描き、その人物像に焦点をあてたストーリーと独創的な楽曲で世界中の観客を魅了した。日本では、2004年に初演されて以降、空前の大ヒットを記録。

2019年には城田がファントム役を演じ、演出も手掛けるという『ファントム』史上初の挑戦を成し遂げた。
今回の公演では、引き続き、城田が演出・主演を務め、さらにダブルキャストでシャンドン伯爵も演じる。そして、ダブルキャストとしてファントム(エリック)役を、2019年に続き、加藤和樹が演じる。

城田と加藤がそろって本作について語るインタビューが到着した。

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国内のミュージカルスターが集うコンサートイベント「Japan Musical Festival 2022」にて、生身(リアル)と映像(クローン)の組み合わせによる"共演"という新しい形でのパフォーマンスを披露する中川晃教と井上芳雄。1月15日、映像部分の収録が行なわれた。

中川と井上は、モーツァルトの生涯を描いたミュージカル「モーツァルト!」で2002年から2007年まで3度にわたってWキャストで主人公のヴォルフガングを演じており、今回のフェスティバルでも同作の楽曲「僕こそ音楽」をデュエットする。

ただ、1月28日のフェスティバル本番は、井上が別の公演に出演中ということで、当日は中川がステージ上で実際に歌唱するのに対し、井上は事前に収録された映像が「Fusion Wall」と呼ばれる最新鋭のスクリーンに投影されることで、さもそこに実際に存在するかのような形で出演し、これまでにない形で"共演"を果たすことになる。この日は、グリーンバックのスタジオで、歌唱する姿が収録された。

楽曲の歌唱に加えて、当日は2人の"トーク"も行なわれることになっているが、こちらも井上のトーク部分は、この日、収録された映像であり、中川は映像で映し出される井上とステージ上でトークを繰り広げることになる。

今回のフェスへの出演に対して、井上は妻の知念里奈も出演することに触れ「妻が出るのでその時点で人質を取られているようなもので、断りづらくて(笑)」と冗談めかしつつ「本当は会場で歌えればよかったのですが、それがかなわず、でも少し前にアッキー(中川)に別の現場で会った時に『ひとつよろしくお願いします』と言われまして。もう20年の仲なので、アッキーが何かやろうとしているなら、できる限りのことは協力したいなと思いました」と語る。

ホログラムという形での出演について「思いもよらない展開(笑)」と驚きを口にしつつ「演劇というのは、その場にいて一緒に楽しむ同時性が最大の魅力だと思うんですが、今回、僕はいないけど(映像で)投影されていて、100%ではないけどゼロ%でもなくて、これを50%と感じるか? 70%と感じるかはお客さん次第だと思うんですが、"同時性"の違う楽しみ方ができるのかなというくらい、精度が高いと思います。舞台の良さを消すものではなく、むしろ増やすものなんじゃないかという気がします」と新たな挑戦を楽しみにしているよう。

2002年の「モーツァルト!」日本初演からちょうど20年となるが、井上は中川との出会いについて「幸運な出会いだった」と語り「いろんな時期を経て、いまは良い仲間、同志という感じ。たくましく、頼もしい存在で、刺激を受けています」と語る。

一方、中川は初演当時を振り返り「僕は音楽畑から(ミュージカルの世界に)飛び込んだんですが、一方で(井上さんはミュージカルの)王道でやられてきて、そんな僕たちが『モーツァルト!』で出会うというのは、運命的だなと思います」と感慨深げに語る。

収録を終えて、中川は「僕らの関係があって成立しうる収録だったと思う」とも。「ミュージカルって、楽曲1曲に込められた想いというのはすごいものがあると思います。(今回のフェスは)コンサートではあるんですけど、私たちでなければ歌えない、表現できない『僕こそ音楽』の新たな完成の形が見えてきている気がします」とこれまでにない形でのコラボへの自信を口にした。

なお、同フェスティバルには井上に加え、海宝直人も映像で出演をする予定となっている。

『Japan Musical Festival 2022』は1月28日、LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催(ライブ配信・ライブビューイングも実施)。

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2018年12月から2019年初頭に上演され、大人気を博した作・演出:三谷幸喜音楽:荻野清子によるオリジナル・歴史ミュージカル「日本の歴史」。その待望の再演が、本日2021年7月6日(火)に新国立劇場中劇場(東京・初台)にて開幕した。

写真提供:シス・カンパニー

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観劇後の帰り道でついつい口ずさんでしまったひとが続出したという荻野清子作曲のキャッチーなナンバーは今回も健在。そしてさらに今回の再演にあたっては新曲も誕生した。キャスト陣にもこれまでの、中井貴一香取慎吾新納慎也シルビア・グラブ宮澤エマ秋元才加という初演メンバーに加えて、新たに瀬戸康史が加入。楽曲・キャストともに新しい風が吹き込まれた。

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7名の俳優のみで60役以上にもおよぶ登場人物を演じ、歌い踊る構成は初演時そのまま。そこへさらに新曲や新メンバーとの出会いと融合によって生まれた今回の再演版は、初演を楽しんだ方にも、初めて観劇する方にとっても、新鮮な驚きと喜びを感じられるだろう。

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【作・演出:三谷幸喜 コメント】
「日本の歴史」が帰って来ました!
女装で踊る中井貴一、香取慎吾のエロ坊主、シルビア・グラブの織田信長、宮澤エマの平清盛、秋元才加のババア、新納慎也のジジイ、皆、戻って参りました。
さらに初参加、瀬戸康史の11役早変わり。全編見所しかない、一大ミュージカル。
歴史の転換期とも言うべき今こそ、観て頂きたい作品です。

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<公演情報>
【東京公演】
2021年7月6日(火)~18日(日)
新国立劇場中劇場

【大阪公演】
2021年7月23日(金)~30日(金)
梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
※2021年7月10日(土)より一般発売

作・演出:三谷幸喜
音楽:荻野清子
出演:中井貴一 香取慎吾 新納慎也 瀬戸康史/シルビア・グラブ 宮澤エマ 秋元才加

お問合せ:シス・カンパニー
03-5423-5906 (営業時間 平日11:00~19:00)

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8/9(日)~11(火)にて配信の~韓流ぴあPresents Kミュージカルシネマ~ 「モーツァルト!」

韓国版 「モーツァルト!」プロデューサー キム・ジウォン(EMK)さんの特別インタビューを掲載いたします!

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1.「モツァルト!」10周年公演おめでとうございます。今年の公演は、過去のものと比べても特別ではないかと思いますが、制作過程で最もを配った部分がありましたら教えてください。そして10周年公演の観覧ポイントもえていただけますでしょうか。

EMKの最初の作品でもあるミュージカル「モーツァルト!」が韓国で10周年を迎えました。このように、10年間愛されることができた理由は、なによりも「モーツァルト!」という言葉が持っている力だと思います。唯一舞台の上でのみ新たに感じることができる、天才音楽家の人生と成長過程、苦痛と喜びを作品を通じて経験して頂きたいと思います。今回の10周年公演はまさに「モーツァルト!」とEMKが積み上げてきた10年のノウハウの集大成だと思います。 5回の韓国公演を経て最も良かった構成を、完全に新しくなった舞台美術の中に溶け込ませてお見せしたと思いました。何よりも、新型コロナウイルスにより全世界的に危機を経験している時期に、「モーツァルト!」が与える慰めと希望のメッセージに耳を傾け、観覧して頂きたいと思います。

2. 10年前に初めて公演した時、このように10年間公演することを期待されていたでしょうか?

一回の失敗を経験して、すべてを注いで準備した作品だっただけに、大きな期待をかけていたのは確かですけれども、このように長い期間大きな愛を受けることは思いもしていなかったです。20年、30年後も愛される作品になることを願います。

3.日本の「モツァルト!」もご覧になったと思いますが、韓国版「モツァルト!」との違いがありましたら教えてください。

もちろん、日本の「モーツァルト!」を拝見いたしました。日本版は作品の中にはっきりと見えるモーツァルトとアマデの関係性、そして各キャラクターたちのドラマが生きる描写に大きな感銘を受けました。キャラクター間の関係性がはっきりしているので、劇の構成がしっかりして、よりドラマチックに感じました。その後、韓国での初演を準備するときに大きな参考になるほど印象深く鑑賞いたしました。

韓国版との違いがあるとしたら音楽的構成ではないでしょうか。日本の「モーツァルト!」がドラマを強調して感情を引っ張って行く作りだとしたら、韓国版は観客が感情表現をすることができるように、曲の中に手拍子するポイントを入れるなど異なった構成になっています。韓国で「モーツァルト!」が公演されている劇場の規模が非常に大きく、また韓国の観客は派手な舞台を好むため、日本の舞台とは違った魅力を感じることができると思います。

4.10周年公演のモツァルト役で、パクウンテ、キムジュンス、バクガンヒョンの3人をキャスティングした理由をえてください。

10周年公演であるだけに、「モーツァルト!」と言えば浮び上がる俳優をキャスティングしたいと思いました。

初演当時、パク・ウンテさんはアンサンブルの一人として、ドラマチックな主演デビューを飾り、今では韓国ミュージカル界に欠かせない代表的な俳優になりました。キム・ジュンスさんは、ミュージカルデビュー作として「モーツァルト!」の舞台に立ち、当時3,000席の世宗文化会館を初めて完売させた俳優となりました。この二人の俳優は「モーツァルト!」に格別な愛情を持ち、今回快く舞台に立ってくれました。この場を借りてお礼を伝えたいと思います。そしてバク・ガンヒョンさんは、10年前にパク・ウンテさんとキム・ジュンスさんが「モーツァルト!」で新たなスタートを切ったように、これからの10年を担う新しいモーツァルトとしての期待を抱いてキャスティングしました。

5.  EMKが制作した「モツァルト!」を、今回初めて日本でオンライン配信をすることになりました。今回の配信をするにあたり、特にを配った部分がありましたらえてください。

新型コロナウイルスによりアンタクト(非接触)サービスが台頭し、世界の公演文化にも映像サービス産業が大きく注目を集めています。 EMKも以前から映像サービスを準備していましたが、今回の「モーツァルト!」が初めての有料のオンライン公演になるので、多くの部分で悩んで準備しています。会場の臨場感をより一層生き生きと伝えるために、シーン別の撮影会議を細かく行うなど、万全を期した事前準備を進めています。今回をきっかけに映像サービスがさらに活性化され、発展をし、より多様な作品を日本の皆さんに紹介することができるよう、多くの応援をお願いします。

6. 海外の作品を選定するとき、基準となるものがあればえてください。

EMKが追求するスタイルの作品なのか、韓国の観客たちの情緒に合った作品かを最初に考えて作品を選びます。 10年前の「モーツァルト!」をEMKの最初の作品として選んだ時、原作元であるVBWはもっと有名な「エリザベート」をすすめました。しかしオーストリアの皇后は、当時韓国人にはあまり知られていない人物でした。しかし、モーツァルトは韓国人なら誰でも知っている人物だと思いましたし、その予想は的中しました。このように、当時の社会的雰囲気や国民が好む人物も一緒に考えながら作品を選定します。

7. EMKの作品の中でキム代表が最も愛着を持っている作品をえてください。そして最も大だった作品をえていただけますでしょうか

最も愛着を持っている作品は、断然「モーツァルト!」です。今一番好きな公演を挙げる時は「モーツァルト!」を最初に挙げます。一番大変だった作品は、EMKの最初の創作作品である「マタハリ」を挙げたいです。初の創作作品だっただけに試行錯誤も多かったですし、EMKの創作作品への観客の期待に応えたいと思い、最後まで悩んで相談して作り上げた作品です。

8. EMKの今後の計と目標をえてください。また、韓ミュジカルのグロバル展開のためにどのようなことを考えていらっしゃいますでしょうか?

新型コロナウイルスにより映像化が必須とされている今、さまざまなプラットフォームを通じて韓国ミュージカルを世界中に知らせて、大きな相乗効果を出すことができるよう多角的な努力しています。映像化だけでなく、海外進出も加速すれば、日本でもすぐにEMKのさまざまな作品を見ることができると思います。

9.「モツァルト!」10周年公演をしみにしている日本のミュージカルファンに一言お願いします

「モーツァルト!」を、そして韓国ミュージカルを愛してくださって誠にありがとうございます。新型コロナウイルスにより、劇場で見ていただくことができませんが、このように映像で披露することになりうれしく思います。誰もが難しい状況である今この時期、「モーツァルト!」の歌を通じて皆さんを慰めることができたら幸いです。

韓国公演を日本語字幕付きで自宅で体験できるチャンス!集大成を飾るべくキム・ジュンス、パク・ガンヒョン、パク・ウンテの豪華キャスト陣が繰り広げる感動の物語を是非お見逃しなく!

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2020年初頭から全世界を巻き込み、私たちの日常を一変させた新型コロナウィルス。
この影響で、エンタテインメント界も多大なる大打撃を受けてしまっています。
演劇では、2月26日に政府が出した「大型イベントの自粛要請」以降、3月末に発令された「緊急事態宣言」を経て3~4ヵ月、ほとんどの公演が中止に。劇場は休眠してしまっています。
この業界に関わる者は個人、団体、企業、すべての人間が経済などの面で、大小の差はあれどダメージを受けています。

そんな演劇界を支援しようと、いま、様々な動きが多数立ち上がっています。
そのうちのひとつ、<舞台芸術を未来に繋ぐ基金>、通称<みらい基金>は、活動停止を余儀なくされた舞台芸術に携わる出演者・クリエーター・スタッフに対して今後の活動に必要な資金を助成する公益基金

スタート時はクラウドファンディングでの支援を募りますが、その後も長期的に活動を続けていく基金であることが公言されています。

200人(団体)を超える俳優、スタッフ、関係者が<賛同人>として名を連ねるこの基金では、その多彩な賛同人たちが無償ボランティアで出演するオリジナル配信プログラム、MiraiCHANNEL(YouTubeにて配信)が活発なのも特徴。
その内容もまた、演劇の基本的知識(ex:制作とは?舞台監督とは?)からオンラインレッスン、演劇と社会のかかわりの上で必要なもの(ex:法律)とバラエティに富んでいます。

みらい基金発起人のひとりであるconSeptの宋元燮さんによると、<MiraiCHANNEL>自体は教育バラエティチャンネルで、「楽しみながら学んでもらう」ということを目的としているそう。楽しく学んで<みらい基金>へ繋がれば、ということですね。
このコロナ禍で演劇界でも様々な配信、新しいチャンネルが誕生していますが、「ただ楽しむだけではない」というところがあまり他ではみられない特徴です。

このMiraiCHANNELの6月特番に、俳優の井上芳雄さんが登場。
内容は、以前より井上さんが提言していた「日本にも、トニー賞のような賞があればいいのに!」ということをテーマにゲストと話し合うもの。

6月27日(土)13時に初回配信、その後もアーカイブで見ることができます。

 
今回げきぴあはこの収録の様子を取材。
ひと足先にその内容を、チラリとご紹介いたします!
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まず井上さんが<みらい基金>の賛同人として手を挙げたことについて。
ご自身も『桜の園』『エリザベート』と、2本の公演が中止になり、ほかにもコンサートが延期になるなど大きな影響がある中「自分もいろいろ考えた」と井上さん。

「特に若い出演者やスタッフの皆さん、もちろん自分たちも含め、困った人も多くいただろう」と語り、その中で何かできないかと思っていたことと、この基金の活動が一致したので賛同した、と話します。

先日、主催公演であるミュージカル『HUNDRED DAYS』(藤岡正明、木村花代出演)の中野公演を新型コロナウィルスの影響で中止した企画会社conSeptが、過去作の一部を期間限定で配信することを発表した。

詳細は下記。


●配信期間:2020年4月1日~30日

●配信予定作品:
『In This House~最後の夜、最初の朝~』2018初演版
『いつか~one fine day』
『In This House~最後の夜、最初の朝~』2019再演版
※In This House 2019再演版の映像は販売中のDVDとは別会場のものとなります。
※配信は有料となります(1回のレンタル購入で48時間ご覧いただけます)。
※動画は観客席最後部からカメラ1台の定点で撮影されたものです。

視聴方法等のより詳しい情報は配信サイトよりご確認を。
www.conseptmovie.com


なお、今回の配信の収益は出演者、クリエイターに還元するのみならず、COVID-19対策現場にも一部寄付をするという。配信にいたる経緯、思いを代表の宋元燮氏がブログに記しているので、そちらもご一読されたい。
https://www.consept-s.com/blog/2020/03/31/3272/

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【開幕ニュース】

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花屋で働く冴えない青年が手に入れた奇妙な植物。不思議な魅力があるその植物は、水ではなく人間の血を要求してきて......。1960年の同名ホラー映画を『美女と野獣』『アラジン』などを手掛けた名コンビ、ハワード・アシュマン(脚本・歌詞)とアラン・メンケン(音楽)がミュージカル化した人気作『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』が、久々に日本で上演されている。主演をWキャストで務めるのは、鈴木拡樹三浦宏規。今をときめくイケメン若手俳優のふたりが、なんとも冴えない青年をチャーミングに大熱演。新型コロナウィルス感染対策により当初の予定より1週間後ろにずれ、3月20日が初日となったが、ナンセンスなホラーコメディで、鬱屈した空気をパワフルに笑い飛ばしている。
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今年7月に上演されるミュージカル『四月は君の嘘』
2014-15年にはアニメ化、2016年には実写映画化もされた新川直司による同名マンガが、世界で初めてミュージカル化されます。

作品は、若き音楽家たちが成長していく姿を甘酸っぱく切なく、カラフルに描いた青春物語。
作詞・作曲にフランク・ワイルドホーン、編曲にジェイソン・ハウランドというブロードウェイの第一線で活躍しているクリエイターを起用する本作は、本公演前にワークショップを重ねる"ブロードウェイ方式"で作り上げています

先日、本作上演に向けてのワークショップ&試演会があったことをレポートしましたが、この試演会に参加した木村達成さん、音楽を担当したフランク・ワイルドホーンさんにはお話も伺ってきましたので、今回はそのインタビューをお届けします!

主人公・有馬公生役の木村さんには、試演会終了直後、興奮さめやらぬ中でお話いただき、フランク・ワイルドホーンさんには別日にじっくりお話を伺ってきました!
(※公生役は木村さんと小関裕太さんのWキャストです)

【ワークショップ&試演会レポートは →コチラ】

★ 木村達成 INTERVIEW ★

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―― 試演会お疲れ様でした。いま現在の率直な気持ちは?


「(笑顔で)やっと終わった! という気持ちが少しあります。まだ本番は先なのですが、まずは一回、全部作り上げたので。この10日間は濃密で、みんなで頑張っていましたので、とりあえず今は心からほっとしています」
 
 
―― この『四月は君の嘘』、"ブロードウェイ方式で作る" という表現をされています。こういった、本公演よりずっと前にワークショップをやって......という作り方は、木村さんも初めてですよね?

「はい、初めての経験です。楽しかったことは楽しかったのですが......実は「楽しいな」と思えたのは、ワークショップの最後の3日くらい(苦笑)。それまでは本当にキツかったです、精神的にも体力的にも。6時間歌いっぱなしとかもありましたし、ずっと集中していたので、家に帰ったら頭が痛くなったりもしました」
 
 
―― 具体的に、どのあたりに苦労されましたか?

「進むスピードが速かったです! ワークショップの前に楽譜をいただいて音取りもしていたのですが、僕たちの声、僕たちのパッションに合わせて音楽を作っていただけるので、どんどん変わっていく。覚えることもどんどん増えていきますし、事前に覚え、身体に刷り込んだものをそぎ落とす作業も大変で、そのあたりがかなり苦労をしました」
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今年7月に新作ミュージカル『四月は君の嘘』が上演されます。

原作は新川直司による同名マンガで、2014-15年にはアニメ化、2016年には実写映画化もされた人気コンテンツ。

かつて天才少年ピアニストとして注目を集めていたものの、母の死をきっかけにピアノの音が聞こえなくなってしまった有馬公生、同級生であり自由奔放なヴァイオリニストの宮園かをり、公生の幼なじみの澤部椿、友人の渡亮太、この4人の中学生(今回のミュージカル版は高校生になっています)を軸に、音楽家の苦悩と喜び、青春を甘く切なく爽やかに描いていく物語です。

マンガ原作の舞台はいま"2.5次元作品"として花盛りですが、本作は作詞・作曲に大作曲家であるフランク・ワイルドホーン、編曲にジェイソン・ハウランドというブロードウェイの第一線で活躍しているクリエイターを起用。なんだかとっても、制作陣の"本気"が伝わってくるのです!

その"本気の度合い"がさらに伝わってくる現場があると小耳に挟んだげきぴあ。
なんと本作は、事前にワークショップを重ねながら脚本・音楽を作っていく"ブロードウェイ方式"で制作する、というのです。
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ブロードウェイでは新作ミュージカルを立ち上げる際、ワークショップで実際俳優たちが歌い・演じながら、脚本・音楽を練り上げていく創作方法をとるのはスタンダード。『RENT』などもワークショップで試行錯誤して作られたのは有名な話です。
日本では興行形態の違いから、そこまでじっくり時間をかけて作り上げることはなかなか難しいのですが(とはいえまったくないわけではありません)、本作はその手間隙かかる方式を採用したことに、制作チームの"本気"を感じずにはいられません。

今回、カンパニーがワークショップにとったのは、9日間。
最終日には1・2幕通しての試演会をやる、というスケジュール。
たいていのミュージカルは、本番1ヵ月~1.5ヵ月前から稽古がスタートしますので、本番の約半年前のこの時点である程度の形が作られるというのはすごいことですね。
......と言ったら、なんと実は、1幕の試演会はさらに1年前(2019年2月)にやっていたとか!すごい。

そのワークショップ&試演会、単独潜入取材をしてきました!

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大阪公演を経て、2月1日には東京公演初日を迎えた『CHESS THE MUSICAL』
チェスの世界大会を舞台に、米ソ冷戦という時代背景に翻弄されている人々のドラマを描き出すミュージカルです。

今回の上演ではラミン・カリムルーサマンサ・バークスルーク・ウォルシュ佐藤隆紀(LE VELVETS)をメインにした日英精鋭のキャストが、ベニー・アンダーソン&ビョルン・ウルヴァースというABBAのふたりが生み出した珠玉の音楽に溢れるこの作品を素晴らしい歌唱力で歌い上げ、客席も大盛り上がり!

東京公演が開いたばかりの2月2日にはラミン・カリムルー&ルーク・ウォルシュ&佐藤隆紀によるアフタートークが開催されました。
その模様をレポートします!CHESS2020-3-01_2163.JPG

劇中ではソ連のチェスチャンピオン、アナトリーを演じるラミンさん。
文句なく、いま世界トップクラスの実力&人気を持つミュージカルスターです!
まずは日本語で「こんばんはございます。きてくれてありがとうございます。あいしてる」とご挨拶し、客席も大盛り上がり!
「毎日毎日楽しく過ごしています。毎回、公演をするたびにちょっと寂しくなる。ひとつショーが減ってしまう、そしてまた帰国する日が近付いているなって思って」と現在の心境を。

▽ ラミン・カリムルーCHESS2020-3-03_2128.JPG


アメリカ代表にしてディフェンディングチャンピオン、フレディを演じるのはイギリスの新星、ルークさん。
「来てくださってありがとうございます。そして(アフタートークに)残ってくださってありがとうございます。今日のお客さまが最高だったと思います!」とご挨拶。
さらに「大阪も大好きですが、東京も好きです。そして本当に昨日(初日)の観客の皆さんが素晴らしかった。たくさん歓声をいただき、キャストも興奮しました。でも今日のお客さまも同じく素晴らしかった。私たちが本当にいい作品だと思って作り上げたものを、このようにご覧いただいてありがとうございます」と話します。
ルークさん、このアフタートーク中、多方面に「感謝」を述べていらっしゃいました。人柄がにじみでますね。

▽ ルーク・ウォルシュCHESS2020-3-05_2114.JPG

 
チェスの審判(アービター)役は、日本から佐藤隆紀さん。
ラミン&ルークのご挨拶の流れで英語で「Ladies and gentlemen,Thank you,I Love you」と英語でご挨拶をし、「本当に今回、アンサンブル含め日本勢も頑張っていて、1月3日頃かな、僕がまだセリフも半分くらいしか覚えていなかったときに、アンサンブルの皆さんが歌詞を暗譜して振付している動画が送られてきて、めちゃくちゃ焦りました。そこから寝られない日々が続きました......。でもみんなの「頑張ろう」「いいものを作ろう」という意識が、この作品を良いものにするパワーになったんじゃないかなと感じています」と現在の気持ちを。

▽ 佐藤隆紀CHESS2020-3-07_2157.JPG

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