会見・イベントレポートの最近のブログ記事

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甲斐翔真のミュージカルコンサート「KAI SHOUMA MUSICAL CONCERT on Christmas Day 2021 Featuring MAAYA KIHO and HIRAMA SOICHI」が12月25日、有楽町・オルタナティブシアターで開催された。甲斐は2016年『仮面ライダーエグゼイド』のパラド/仮面ライダーパラドクス役で注目され、2020年には『デスノート THE MUSICAL』の主役・夜神月役で華々しくミュージカルデビュー。以降『RENT』ロジャー役、『ロミオ&ジュリエット』ロミオ役など、若手俳優なら誰もが憧れる大役を次々と演じてきているミュージカル界期待の新星だ。ゲストに真彩希帆平間壮一という先輩俳優ふたりを迎えた、甲斐にとって初のこの単独ライブの模様をレポートする。

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開催日はクリスマス当日。静寂の中登場した平間の「クリスマスに始める......」というひと言から始まるオープニング。これは物語がクリスマス・イブに始まるミュージカル『RENT』の冒頭を模したもの。甲斐と平間は2020年11月に『RENT』で親友役として共演、だがこの作品は公演期間中盤に新型コロナウイルスの影響で突如中止となり、そのまま再開は叶わなかった。おそらく公演を観ることができなかったファンも多くいただろう。そんなファンの思いを昇華させるかのように『RENT』のオープニング「Tune Up #1~RENT」を平間とともに熱唱。その選曲からすでに甲斐のミュージカルへの、そしてファンへの愛が感じられる。これはファンにとっては嬉しいクリスマスプレゼントだ。

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直後のMCで少し興奮気味に「絶対に(このコンサートは)この言葉から始めたかった」「1年越しで『RENT』をお届けできた」と語り、笑顔を見せる甲斐。そして自身がミュージカル俳優という道を進むにあたり大きな影響を受けたふたつの存在、世界的ミュージカル俳優ラミン・カリムルーと韓国ミュージカルへの思いを話し、韓国ミュージカル『マタ・ハリ』『フランケンシュタイン』の楽曲に加え、韓国で絶大な人気を誇るブロードウェイミュージカル『ジキル&ハイド』の「時が来た」を韓国語で歌唱。さらにラミン・カリムルーの代表作『ラブ・ネバー・ダイ』の「'Til I Hear You Sing」を英語で披露。ミュージカル界屈指のビッグナンバーの数々を堂々と歌い上げ、観客を魅了した。

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続くコーナーでは甲斐がこれまでに出演した作品『デスノート THE MUSICAL』『RENT』『マリー・アントワネット』『ロミオ&ジュリエット』からのナンバーを感情豊かに聴かせたかと思えば、現在映画も公開中の『ディア・エヴァン・ハンセン』のナンバーなど多彩な楽曲を歌っていく。甲斐の出演作以外の楽曲はどうやら本人セレクトらしく、いずれも曲紹介で「この曲を初めて聴いた時に、絶対歌いたいと思った」という思いを語っており、途中で「僕、どの曲にも同じこと(動機)言ってますね......」と苦笑していたが、それだけ甲斐の各作品、各楽曲へ対する熱い思いが伝わってくる。実際、1曲1曲を丁寧に歌う姿が好印象だ。

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ゲストのふたりも、真彩が「スィンク・オブ・ミー」(オペラ座の怪人)で美しいソプラノを聴かせ、平間が次回出演作『The View Upstairs -君が見た、あの日-』の劇中歌「The Future is Great」を一足早く披露するなどソロナンバーで魅了すると同時に、甲斐とのデュエットナンバーでも息のあったところを見せる。

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中でも甲斐の夜神月に対し平間がLのパートを歌った「ヤツの中へ」(デスノート THE MUSICAL)、甲斐&真彩で歌った大ヒット映画『グレイテスト・ショーマン』のデュエット曲「Rewrite The Stars」などはこの日限りであるのがもったいないほどの印象深さ。真彩と平間は少し緊張気味の甲斐をトークでも和ませ、「せっかくクリスマスなんだから」とクリスマスエピソードを甲斐にふってみたりと(ちなみにサンタクロースの存在は甲斐さんは小学校3年生くらいまで、平間さんは中学生の頃まで信じていたそう)、この日のライブを盛り上げていた。

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後半では、先日まで主演していた『October Sky』の楽曲に加え、来年3月に出演が控えている『ネクスト・トゥ・ノーマル』のナンバーも早くも披露。甲斐のミュージカル俳優としてのこれまでを、そしてこれからの未来をも詰め込んだかのようなコンサートになった。2020年1月のミュージカルデビューからわずか2年弱、出演作は5作。まだまだフレッシュ、「これから」を感じさせる伸びやかな魅力がありながらも、ロックナンバーからポップス、クラシカルで重厚なナンバーと多彩な楽曲を歌いこなした甲斐。何より、誠実な人柄と溢れんばかりのミュージカル愛が伝わり、この人は今後、貪欲にミュージカルに対し熱を注ぎ、どんどん成長していくのだろうと感じる。今後の甲斐の未来を頼もしく思うと同時に、これから歩む道に幸いあれと祝福を送りたくなる、輝かしいコンサートだった。

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取材・文:平野祥恵


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今年、11月に東京・新橋演舞場で上演される舞台「女の一生」の制作発表会見が9月30日に行われた。
「女の一生」は終戦直前の1945年4月に森本薫が文学座に書下ろした、明治・大正・昭和を生き抜いた女性の一代記であり、日本演劇界を代表する不朽の名作。会見には大竹しのぶ、段田安則、高橋克実、風間杜夫が登壇した。

【集合写真】
▼左から風間杜夫、高橋克実、大竹しのぶ、段田安則

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大竹は劇場に行くことが当たり前ではない初演時の戦時下と今が重なると述べ、「不自由な時代に突入したが、やっぱり芝居をやりたいと思いました」と語った。
本作の主人公である布引けいは杉村春子が900回以上にわたり演じ続けた当たり役としても有名だが、「私なりのけいを演じなくてはいけないなと思っています。多少のプレッシャーはあるけど大丈夫。頑張ります」と意気込んだ。

出演とともに演出も務める段田は「この状況で舞台にたてるのは当たり前のことではない、今回は命がけで挑みたい」と力を込めた。

高橋は「19歳から59歳までを演じる中で良いかつらをかぶらせていただいている。終わった後に買い取るかどうか検討中」と笑いを誘った。

まずは本の素晴らしさに感銘を受けたという風間は、「南座は中止になってしまったが演舞場はやります、と力強い言葉をうけ、役者を続けていて良かったと思った」と感慨深く語った。

公演は11月2日(月)~11月26日(木)に東京・新橋演舞場にて上演。チケットは10月4日(日)10:00より一般発売開始。

<あらすじ>
明治38年(1905年)日露戦争の後、日本がようやく近代的な資本主義国の姿を整え、同時にその動向が世界の国々と断ちがたく結び合い、影響し始めた時代。戦災孤児の境涯にあった布引けいが、不思議な縁から拾われて堤家の人となったのは、そんな頃である。

清国との貿易で一家を成した堤家は、その当主はすでに亡く、後を継ぐべき息子たちはまだ若く、妻のしずが義弟・章介に助けられながら、困難な時代の一日一日を処していた。甲斐甲斐しい働きぶりを見せるけいは、しずに大変重宝がられた。同時にけいと同様に闊達な気性の次男・栄二とも気性が合い、お互いにほのかな恋心を抱くようになった。
そのけいの思慕とは裏腹に、しずは跡取りであるべき長男・伸太郎の気弱な性格を気がかりに思い、気丈なけいを嫁に迎えて、堤家を支えてもらうことを望んだ。しずの恩義に抗しきれなかったけいは、伸太郎の妻となった。
けいは正真正銘堤家の人となり、しずに代わって家の柱となっていく。担い切れぬほどの重みに耐えながら、けいはその「女の一生」を生きるのである。

時は流れて昭和20年・・・。二つの大戦を経る激動の時代を生きて、今、焼け跡の廃墟に佇むけいの前に、栄二が再び戻ってきた。
過ぎ去った月日の、激しさと華やかさを秘めて、二人はしみじみと語り合うのであった・・・。


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今年、5月~7月に東京・歌舞伎座で行われる市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露狂言および、6月、7月の八代目市川新之助初舞台狂言が2月7日に発表されました。

発表会見には、團十郎を襲名する海老蔵さん、新之助を襲名する堀越勸玄さん、そして松竹・安孫子副社長が登壇しました。

 

▼左から勸玄さん、海老蔵さん、安孫子副社長

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■五月大歌舞伎

5月3日(日・祝)~27日(水)
※休演:15日(金)昼・夜の部
1等 23,000円 2等 18,000円 3階A 8,000円 3階B 6,000円 1階桟敷 25,000円

<昼の部>
「歌舞伎十八番の内 勧進帳」武蔵坊弁慶:團十郎

<夜の部>
十三代目市川團十郎白猿 襲名披露 口上
「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」花川戸助六実は曽我五郎:團十郎


■六月大歌舞伎
6月1日(月)~25日(木)
※休演:12日(金)昼・夜の部
1等 23,000円 2等 18,000円 3階A 8,000円 3階B 6,000円 1階桟敷 25,000円

<昼の部>
十三代目市川團十郎白猿/八代目市川新之助 襲名披露 口上
「歌舞伎十八番の内 暫」鎌倉権五郎景政:團十郎

<夜の部>
「歌舞伎十八番の内 外郎売」外郎売実は曽我五郎:新之助
「歌舞伎十八番の内 勧進帳」武蔵坊弁慶:團十郎


■七月大歌舞伎
7月1日(水)~20日(月)※三部制
1等 18,000円 2等 16,000円 3階A 6,000円 3階B 4,000円 1階桟敷 20,000円

<第一部>
道成寺「歌舞伎十八番の内 押戻し」大館左馬五郎:團十郎
「男伊達花廓」五郎蔵:團十郎

<第二部>
「山姥」山樵斧蔵実は三田仕:團十郎、怪童丸後に坂田金時:新之助
「歌舞伎十八番の内 景清」悪七兵衛景清:團十郎

<第三部>
「歌舞伎十八番の内 助六由縁江戸桜」花川戸助六実は曽我五郎:團十郎

 

安孫子副社長は、この演目に決まった経緯として各所と相談してきたことを明かし、「市川家所縁の代表的な狂言を上演させていただきます。先輩や同世代の方々にもご出演いただきまして襲名披露興行を公演させていただきます。配役は最終的な詰めに入っております」と話しました。

  

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海老蔵さんは「2020年、十一代目市川海老蔵改めまして十三代目市川團十郎白猿を襲名させていただく運びと相成りましてございます。このたびは襲名狂言を発表させていただきます。『勧進帳』『助六』『暫』、そして『男伊達』『押戻し』『景清』という演目を私が勤めさせていただきます。せがれは、勸玄改め八代目市川新之助となりまして、『外郎売』をひとりで演じます。みなさまが想像している以上に、違うハードルがあり大変だと思います。また『山姥』も、祖父十一代目市川團十郎が初舞台の折にこの演目で怪童丸のちに坂田金時やりました、大変ゆかりのある演目です」と挨拶。

勸玄さんはハキハキした元気な声で「堀越勸玄です。今年に市川新之助を襲名します。お願いします。『外郎売』と『山姥』の怪童丸を勤めさせていただきます。どうぞお願いします」と挨拶しました。

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大阪公演を経て、2月1日には東京公演初日を迎えた『CHESS THE MUSICAL』
チェスの世界大会を舞台に、米ソ冷戦という時代背景に翻弄されている人々のドラマを描き出すミュージカルです。

今回の上演ではラミン・カリムルーサマンサ・バークスルーク・ウォルシュ佐藤隆紀(LE VELVETS)をメインにした日英精鋭のキャストが、ベニー・アンダーソン&ビョルン・ウルヴァースというABBAのふたりが生み出した珠玉の音楽に溢れるこの作品を素晴らしい歌唱力で歌い上げ、客席も大盛り上がり!

東京公演が開いたばかりの2月2日にはラミン・カリムルー&ルーク・ウォルシュ&佐藤隆紀によるアフタートークが開催されました。
その模様をレポートします!CHESS2020-3-01_2163.JPG

劇中ではソ連のチェスチャンピオン、アナトリーを演じるラミンさん。
文句なく、いま世界トップクラスの実力&人気を持つミュージカルスターです!
まずは日本語で「こんばんはございます。きてくれてありがとうございます。あいしてる」とご挨拶し、客席も大盛り上がり!
「毎日毎日楽しく過ごしています。毎回、公演をするたびにちょっと寂しくなる。ひとつショーが減ってしまう、そしてまた帰国する日が近付いているなって思って」と現在の心境を。

▽ ラミン・カリムルーCHESS2020-3-03_2128.JPG


アメリカ代表にしてディフェンディングチャンピオン、フレディを演じるのはイギリスの新星、ルークさん。
「来てくださってありがとうございます。そして(アフタートークに)残ってくださってありがとうございます。今日のお客さまが最高だったと思います!」とご挨拶。
さらに「大阪も大好きですが、東京も好きです。そして本当に昨日(初日)の観客の皆さんが素晴らしかった。たくさん歓声をいただき、キャストも興奮しました。でも今日のお客さまも同じく素晴らしかった。私たちが本当にいい作品だと思って作り上げたものを、このようにご覧いただいてありがとうございます」と話します。
ルークさん、このアフタートーク中、多方面に「感謝」を述べていらっしゃいました。人柄がにじみでますね。

▽ ルーク・ウォルシュCHESS2020-3-05_2114.JPG

 
チェスの審判(アービター)役は、日本から佐藤隆紀さん。
ラミン&ルークのご挨拶の流れで英語で「Ladies and gentlemen,Thank you,I Love you」と英語でご挨拶をし、「本当に今回、アンサンブル含め日本勢も頑張っていて、1月3日頃かな、僕がまだセリフも半分くらいしか覚えていなかったときに、アンサンブルの皆さんが歌詞を暗譜して振付している動画が送られてきて、めちゃくちゃ焦りました。そこから寝られない日々が続きました......。でもみんなの「頑張ろう」「いいものを作ろう」という意識が、この作品を良いものにするパワーになったんじゃないかなと感じています」と現在の気持ちを。

▽ 佐藤隆紀CHESS2020-3-07_2157.JPG

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1月10日(金)CBGKシブゲキ!!にて 『おとぎ裁判』第2 審~戦慄の誘拐パレード ビッグマウスにご用心♪~が開幕した。
物語の舞台となるのは、おとぎの国の奥深くにある"幻火(まほろび)の館"通称"Castle Torch(キャッスル・トーチ)"。 この屋敷の主・裁判官の"アケチ"に判決を求め、おとぎの国の住人たちが毎夜ここを訪れる。 しかし、その灯火に照らし出されるのは、残酷で美しいたったひとつの真実だけ。 おとぎの国で炙り出される"シンジツ"とは...?

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誰もが知っているおとぎ話を裁判にかけるというストーリーで、個性豊かなキャラクター達が歌あり踊りあり笑いありのジャッジメントSHOW を繰り広げながら、たったひとつの真実を暴いていく。2018年9月の初演では、物語りの判決シーンで、観客が会場でレンタルが可能なトーチ(ろうそく型ライト)を使い、劇中の判決に参加ができる参加型ジャッジメントタイムも話題となった。待望の第2弾となる今作では、ハーメルンの笛吹き男を裁く。

1月10日(金)、開幕に先駆け公開ゲネプロとマスコミ向けのフォトセッションと挨拶が行われ、出演者たちが登壇。それぞれ意気込みを語った。

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ロッキン=ヨーコ「私のキャラクターはおとぎの国とゲンジツの世界を行き来するキャラクターです。案内人という立場として、みなさまをスムーズにおとぎの国へご案内出来るように精一杯頑張りたいと思います!全キャストさま本当に個性豊かなのでそれにしがみついて、私自身がおとぎの国を楽しみたいと思います!」

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横井翔二郎「この日の為に、引くほど稽古をしてきました(笑)我々自信を持ってこれは面白いんじゃないかと思える物を、これからようやくお客さまの前で披露出来るという事で非常に楽しみにしております。本当に全員まとめて巻き込んでいきたいと思いますので、よろしくお願い致します。」


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碕 理人「とうとう初日が開きます。僕たち7名の個性的なキャスト、そして演出のキムラさん、本当にお世話になっているスタッフのみなさん、全員でこの舞台を創り上げました!あとはお客さまに来て頂いて、お客さまにも参加頂いて、それで1つの舞台が出来上がると本気で思っております。今回題材が"ハーメルンの笛吹き男"という事で、笛吹き男ピート役の碕理人、果たしてどんな人物なのか...!悪い奴なのか、良い奴なのか、それとも...!!(笑)本当に楽しい舞台となっておりますので、是非みなさま劇場でお待ちしております!」


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廣野凌大「みなさま先ほどからおっしゃっているように、稽古からスタッフさんもキャストさんも全身全霊で引くほど稽古をしてきて(笑)、それを劇場に持ち込んで全部が詰まっています。お客さまには引くくらい楽しんで頂いて、手の毛細血管が爆発するくらい拍手をして頂いて、涙腺が無くなるくらい泣いて頂いて、そして最後歩けなくなるくらい地団駄を踏んで頂いて、全身が凄いことになるまで楽しんで頂きたいと思っておりますので(笑)是非よろしくお願い致します!」


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東 拓海「少し緊張しています。お客さま参加型という事で、稽古場でスタッフさん達の前でやっていた物をついにお客さまにお見せするのでどういうリアクションが返ってくるか楽しみであり不安でもあるのですが、メロディ(ロッキン)が物理的にエスコートして、アケチ(古谷)とジュード(東)が気持ちをおとぎの世界へエスコート出来るように、盛り上げていけたらなと思っていますので是非よろしくお願い致します!」


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芹沢尚哉「今回座長の大和くんをはじめ『おとぎ裁判』愛に溢れる座組でして、本当に雰囲気が良くてそんなスタッフさんキャストのみなさんに恵まれている中でやらせて頂けるのは本当に幸せです。何よりトーチ(お客様)のみなさまと一緒に創り上げる作品というテーマもあるので、公演1回1回唯一無二の公演をお届け出来たらなと思っていますし、一緒に創り上げられたらなと思っております!」

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古谷大和「出演者が7人しかいなくて、初演からやっているのが4人と、今回の第2審から入ってくれた心強い3人のおかげでとても素敵なキャラクターたちが生まれ、それを創り上げてくれたスタッフさんのおかげで...、これみんな言っているのってなかなか無いというか、環境と共演者が凄く素敵だとみんなが思えるような稽古期間を創れたことがまず幸せだなと思っています。おとぎの世界のことをずっと考えておとぎの世界に生きていると、現実の辛い事とかひと時この世界に入って忘れることが出来るような、そして忘れてまたゲンジツの世界に戻った時には前向きになれるような作品に出来たんじゃないかなと思いますので、是非おとぎの世界にいらっしゃるお客さまには全身で楽しんで頂いて、また現実の世界が輝いて見えるように楽しんで頂ければ良いなと思ってます!おとぎの世界でお待ちしております!」


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舞台『おとぎ裁判』第2審〜戦慄の誘拐パレード ビッグマウスにご用心♪〜は2020年1月19日(日)まで東京・CBGKシブゲキ!!にて。

Ⓒ2019 CLIE/Mr.AUTHOR
撮影:鏡田伸幸

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12月13日(金)、東京国際フォーラム・ホールCにて、ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」が開幕。

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ディスコに青春を捧げていたDJ KOOとアン ミカのふたりが公式サポーターに就任したことでも注目を浴びていたが、公演初日を目前に行われた公開リハーサルには、多くの報道陣が集まり、改めてその注目度の高さを示した。

さて、本公演は1977年に劇場公開された同名映画のミュージカル版。日本のディスコブームの火付け役としてあまりにも有名であり、主演のジョン・トラボルタや主題歌を歌うビー・ジーズには、社会現象を巻き起こすほどの熱狂的なファンが続出した。

DJ KOOもそのひとり。映画をみてディスコに憧れを抱き、DJを目指したという経歴を持つ。そんな彼が公開リハーサル直後に語った言葉はこうだ。

「映画を観た世代にとっては忠実さに感動!」

原作の熱狂的なファンほど、リバイバル作品や舞台・ミュージカル公演に厳しい意見をぶつけるものだが、彼は違っていた。トレードマークのサングラス越しにも見て取れる満面の笑み。公式サポーターという立場を超えて興奮をあらわにしていた。

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それも納得。映画とはセットも背景も違うのだが、大スクリーンに映し出されたアメリカの景色と、2つの大階段を使った立体感のあるステージ演出のおかげで、まるで映画の舞台である70年代のブルックリンの喧騒に飛び込んだような臨場感を味わえる。内容も原作を忠実になぞってあるため、時折登場するミュージカルならではの斬新な味付けさえ抵抗なくスッと入ってくるのだ。

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舞台構成は、主役トニーの魅力をふんだん散りばめたACT1と、青年特有の葛藤を描いたシリアスなACT2。前半ではトニーの日常と一つとして華麗なディスコシーンが繰り返し登場し、主演リチャード・ウィンザーの美しい舞姿に釘付けにされる。トラボルタが踊るオリジナルのディスコダンスは、どこか垢抜けない若者らしい大胆さと、可愛らしくも見える大きく腕を上下させる振り付けこそが魅力だが、さすがバレエダンサーのリチャード。振り付け自体は大きく変わっていないのだが、指先、つま先、視線の送り方など細かな所作がバレエを感じさせる優雅さと気品を備えている。彼の踊りを見ていると、ディスコ=社会に反発した不良のたまり場というイメージは完全に払拭され、踊りに対する純粋な情熱がひしひしと伝わってくるというのが、率直な感想だ。

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ACT2では、親との確執、親友とのすれ違い、叶わぬ恋に加えて、差別問題などのシリアスなテーマがメインとなる。これに対して「自分はディスコ第二世代です」と話すアン ミカはこう語った。

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「映画はリアルタイムの世代ではありませんが、今回、目の前で観たことで、日本でもアメリカでも悩んでいることは同じなんだと実感しました。職場の問題、地域格差、青年の葛藤とか。その中にディスコという存在があって、自分の居場所があるという話は時代を超えて共感できます!」

ちなみにACT2でもリチャードのダンスは冴え渡る。ソロで踊る「イモータリティ」は、彼自身が振り付けをしたという意欲的なダンス。どこか悩ましくセクシーな魔力を放ち、男性であるDJ KOOも絶賛の声をあげた。

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さて、今回のミュージカルの魅力はそれだけではない。またもやDJ KOOが興奮気味に語った。

「演奏がすごく聴き心地がいいんです。生だからね。ACT2ではシリアスな場面があるんだけど、そこではビー・ビーズの歌詞がより心に入ってくるんですよ」(DJ KOO)

「ビー・ジーズがね、3人のキャラを再現してましたよね。すごくいいの!」(アン ミカ)

そう、ステージの上。テレビ的には「天の声」とでもいうだろうか。ステージの上空に、ビー・ジーズに扮した3人のシンガーが並び、メインテーマのステイン・アライブを始め、愛はきらめきの中になど往年のファンが涙する名曲を生演奏で歌い上げる。ミュージカルでありながら、ミュージシャンのライブを鑑賞している気分にもなれるという、贅沢すぎる演出もまた興奮を否応なく掻き立てる。

また、そんないきすぎた興奮をすぐに発散させてくれるというのも本公演の魅力である。本来ならキャストに拍手喝采を送るカーテンコールで、なんとキャストたちと一緒にディスコダンスを踊ることができるのだ。

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「女性の皆さんは、今年はまたスパンコールが流行ってるから、ぜひ私みたいなスパンコールのドレスでいらしてください!」(アン ミカ)

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なるほど。歌舞伎を堪能するために和服を着る女性が増えている。ディスコミュージカルを堪能するにはディスコファションに身を包む。そして思いのままに踊る! いいじゃないか!!

かつてディスコとは、めまぐるしい現代社会の中、心の行き場をなくした若者が思いの丈をぶつけた場所。40年が過ぎた今もめまぐるしさは変わらないが、今度はそんな若者が親となり、子どもたちの手をとって、着飾り、共に踊って大いに楽しむ。時代を超えて人をつなぐ物語、音楽、ダンス...and more。新生ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」には、映画にはない愉楽が詰まっている。

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写真:ヒダキトモコ

公演は東京国際フォーラムホールCにて、12月29日(日)まで。全編英語での公演だが、日本語字幕が表示されるので、大人から子供まで楽しむことができる。チケットはぴあにて発売中。

(取材・文=浅水美保)

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『ブロードウェイ クリスマス・ワンダーランド2019』が渋谷ヒカリエ11階東急シアターオーブにて開幕した。今年で上演4年目となる本公演は歌やダンス、スケーティングで構成される"楽しくてハッピー"なクリスマスショーだ。ステージは巨大ツリーやステンドグラスなどクリスマス一色に彩られ、大人から子供まで楽しめる特別なクリスマスが体験できる。

印象的な楽曲の一つ、『ジョイフル ジョイフル』はシンガーのショーンテ・マサールを中心に展開していくゴスペルソングで、全シンガー、全ダンサーが総出演する楽曲。特に、外国人シンガーによるパワフルな歌唱やダンサーによるラインダンスは見所満載だ。

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クリスマスソングをメドレー形式で披露する『クリスマス・メガミックス』は誰もが知っている楽曲で構成され、ファミリーからカップルまで楽しめる一曲。サンタクロースが現れ客席に降り立つ場面は、観客と一緒に盛り上がれる必見のシーンである。最後にはステージ上に大きなクマのぬいぐるみや子役も登場し、ステージは一段とにぎやかに、かつ華やかに彩られていく。最初から最後までワクワクの楽曲だ。

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4年連続で応援サポーターとゲストスケーターを務める本田望結も、一部の日程で登場。公開中のディズニー映画『アナと雪の女王2』より『イントゥ・ジ・アンノウン』を披露するが、これはステージ上に設置された特殊ボードの上をスケーティングで演技するというもの。アナをイメージした紫のマント姿で登場する本田は、曲の最中でマントを脱ぎ捨て髪をほどくと、エルサをイメージした真っ白のドレス姿へと変身。実はこの楽曲は本田自らが衣装、振り付け、演出を担当した特別な楽曲で、この"変身"も本田が提案したものだ。「強い女性をイメージした」と語るそのスケーティングも迫力満点。本田が登場するのは12月14日の11:00~と15:00~、23、24、25日の14:00~となっている。

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TH3_2200.JPG今回紹介した楽曲は12日のプレスコールで行われた3曲のみだが、実際の公演は『きよしこの夜』、『赤鼻のトナカイ』など日本人にもなじみのあるクリスマスソング17曲が披露される。公演パンフレットはもちろん、クリスマスをモチーフにした限定グッズはホリデーシーズンの思い出にぴったり。ポップスからゴスペル、ラインダンスからタップダンスにスケートまで、見所盛りだくさんの本公演は理屈抜きに楽しめるだろう。きっとアナタのクリスマスを笑顔にしてくれるはず。チケットはぴあにて発売中。

(文:佐々木 翠)

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写真:ヒダキトモコ

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2016年に日本初演され、その年の演劇賞を総なめし、2018年に再演されたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』

2018年公演大千秋楽からちょうど1年たった今年11月11日、
『ミュージカル ジャージー・ボーイズ 2018年キャスト ハイライト・ライヴ録音盤』が発売になりました。
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当日は、発売を記念し発売初日イベントが開催され、先行予約をしたお客さまの中から抽選で選ばれた200名に、イベント限定の先行特典がキャストである中川晃教さん、中河内雅貴さん、福井晶一さんから手渡されました。
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CDリリースの発表があったのが、大千秋楽の11月11日。首を長くして待っていたファンの方も多いことと思います...!

日本版キャストCD発売も発表された、大千秋楽カーテンコールレポート

このイベントと、これに先立って行われた囲み取材の模様をお送りします。
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★『ジャージー・ボーイズ』については、こちらのアーカイブからどうぞ!

中川晃教×中河内雅貴×福井晶一 囲み取材◆

 
●ライブの魅力がありながら、いい音質で聴いていただけるクオリティの高さのあるCDになりました(中川)
 
―― まずは出来上がったCDの感想を。

中川「ライブレコーディングとはちょっと思えないくらい音が良くて、「本番に撮ってたんだって!?」いうくらいのクオリティ。そしてミュージカルの醍醐味である生バンドで、あたりまえのことなのですが僕たちも生歌唱、そのライブ感のある瞬間が収められています。ライブ感の魅力がありながら、いい音質で聴いていただけるクオリティの高さを感じました」
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中河内「本当にこのCDが出来たことをとても嬉しく思います。CDを聴いただけでミュージカルを思い出せる、作品に入っていける。スタッフさんは(音楽やセリフを)抜粋するのに苦労があったんだろうなと伺えますが、でもすごく素敵なところを残してくださったのが嬉しかったです。また、この素敵な歌声がいつでも聴ける状況を皆さんにお届けできるというのが幸せだなととても感じています」
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福井「まずは(発売の発表から)1年お待たせしてしまったのは、お客さまにとって長かっただろうと思うのですが、待っていただいた分いいものが出来たんじゃないかなと思います。僕たちも本当にアッキー(中川)の素晴らしい声をCDという形で残せたのがすごく嬉しいし、そこに一緒に携われたのも嬉しい......『ジャージー・ボーイズ』はハーモニーが一番ですので。また、曲だけでなくセリフも入っているというのが、ただ音楽を楽しむだけじゃなく本番の臨場感を一緒に体感できる。観ていない方でもひとつの作品として楽しめるCDになっているなと思います。僕は聴いていて当時のことを全部思い出しちゃって、色々なところでうるっときちゃった(笑)。お客さまもきっと同じように楽しんでいただけるんじゃないかなと思ってます」
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ここで中川さんと中河内さんが「(福井さんの声が)いい声...」「ヒーリングボイスみたい...」とつぶやく一幕が(笑)。

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累計発行部数770万部(紙・電子含む)の大人気コミックが原作の舞台『暁のヨナ~烽火の祈り編~』が11月16日(金)開幕した。今作は、昨年上演された舞台『暁のヨナ~緋色の宿命編~』の続編。W主演をつとめるのは、前作に引き続き、女優として舞台、ドラマ、そしてバラエティでも活躍する生駒里奈と、ダンスロックバンドDISH//のメンバーとして活躍しながら様々な舞台に出演する矢部昌暉。さらに前作に引き続き、陳内将が出演し、新たなキャストとして、M!LKから塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗の3人と、堀海登、熊谷魁人という、フレッシュなキャストが色を添える。

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 ゲネプロの直前に行われた会見で生駒は、「ヨナが様々な人たちとの出会いを通じてさらに成長していくところを見てもらいたい」と話し、矢部は「前作はヨナを守るために戦うシーンが多かったんですが、今回は戦いだけでなく、ハクの人間らしい部分が見られると思います」とコメント。陳内は、「スウォンは、僕の持っていないものを持っている役柄なので、陳内を消すのが大変でした」と役作りの苦悩を告白。さらに、M!LKの3人がそれぞれどれだけ緊張しているかを話すなど初々しさを見せたあと、熊谷が「今日まで座組一丸となって頑張ってきたので、初日はご褒美だと思っています。みんなと楽しみながらいい初日を迎えられたら」と話すと、他のキャストから「いいコメント!」と絶賛されていた。

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 今作は、謀反により父王を初恋の相手であるスウォン(陳内)に殺された王女・ヨナ(生駒)は、専属護衛のハク(矢部)とともに城を追われるが、その途中に神官に仕えるユンと出会い、伝説の四龍といわれる仲間が集結し、国を守る決意をする物語。

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重税による食糧不足に苦しめられている火の部族の民と出会い、奮闘する中で、本当の正義とは何なのか、そして、ヨナとハクの繊細な想いなどが描かれ、熱い物語とともに、涙も誘う展開となっている。ヨナとハクのお互いを想いやる気持ちや、四龍やユンなど旅の一行のコミカルな交流など、前作よりもより暖かみや笑いなどを楽しむことができる。なかでも、ヨナが祭りで披露することになった美しい剣の舞や、全員が激しく剣を交えるアクションシーンなど、見どころはたくさん。見終えた後、さらなる冒険に立ち向かっていく彼らの姿をまた見たくなることだろう。

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舞台『暁のヨナ~烽火の祈り編~』は11月23日(土)まで、EXシアター六本木(東京・六本木)にて上演される。チケットぴあでは各公演の前日まで当日引換券を発売中。

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「70年代、ディスコブームの頃は日本が一番元気だった時代。僕はカッコつけたい年頃で、ジョン・トラボルタにあこがれてDJの世界に入ったんです。あの当時の熱気が蘇るミュージカルにとても期待しています」

そうギラギラと熱気をたぎらせながらマイクを握ったのは、DJ KOO。

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11月6日(水)、銀座にある都内最大級クラブ「CLUB DIANA」にて、12月13日(金)から東京国際フォーラムにて来日公演を迎えるミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』のプレスイベントが開催され、その壇上で熱く語った。

彼の言葉に大きくうなづいたのはモデルのアン ミカ。いつになくセクシーな表情で思い出を語った。

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「私が初めてヒールを履いたのは、ディスコでした。まだモデルになる前です。当時、ディスコはかっこいい大人が集まる社交場。男性とのチークタイムで、私は大人の世界を知りました」

その熱っぽさは、気持ちがすっかり70年代にタイムトリップしていたためだろう。この日、彼女がまとっていたのは、当時ながらのスパンコールドレス。肩に真っ白なマラボーを揺らすゴージャスな装いは、確かに大人の社交場という表現の相応しいものだった。

さて、オープニングトークから2人をここまで熱くしたこのプレスイベント。実は、ただの記者発表ではなかった。会場は巨大なミラーボールが輝く銀座の老舗CLUB。そのフロアには作品のファンで結成された盛り上げ隊がひしめいていた。紫や赤の原色のミニドレスや、花柄のパンタロンに水玉のワンピースなど、思い思いの70年代ディスコファッションの身を包み、今からパーティを始めようというムードに湧いていた。

そんな彼、彼女たちのすぐ横、この日ばかりは、プレス席の雰囲気もいつになくそわそわしていたように思う。この中に1977年公開の映画『サタデー・ナイト・フィーバー』を知るものが何人いるのかはわからない。でも、いつの間にか盛り上げ隊との境界線が失われ、誰もが前のめりになって、誰もがその人の登場を待ち望んでいた。

そうしてついにその人はやってきた。ステージのさらに上、2階に通じるステップから大きく手を掲げてミュージカルの主演、リチャード・ウインザーがやってきた。

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英国公演を終えたばかりという彼は、想像以上にジョン・トラボルタそのものだった。DJ KOO、そしてアン ミカさえ、胸元をチラりとはだけた純白のディスコファッションの身を包む彼の美貌に釘づけになった。見渡せば、フロアの盛り上げ隊、そしてプレス席の女性陣までも皆、同じ目をしている。

いやいや、これはプレスイベント。そういさめようとする心に、「ディスコは非日常」と、DJ KOOが笑う。追い討ちをかけてアン ミカの言葉も蘇る。彼の登場の直前、アン ミカが語ったその興奮は、「彼はね骨がセクシーなの。しかも、表情も繊細でね...」。

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大きく共感できた。耳からアゴのかけてのラインが、トラボルタを彷彿とさせた。しかも身のこなしのかっこいいこと。ステージに上がってすぐ、リチャードによるディスコダンスのレクチャータイムが始まったのだが、肝心のダンスより彼自身のダンスが気になって仕方がない。一挙手一投足に女性ファンが黄色い声援を飛ばした。今から、この盛り上がりでは、ミュージカル当日はみんな(筆者も含め)失神してしまうのではないか? 

さて、レクチャーに続いて、本番さながらのディスコタイムが始まった。

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DJブースにはDJ KOO、ステージ中央にはリチャード、センターにはアン ミカ。流れる音楽はもちろん、名曲「サタデー・ナイト・フィーバー」。もう目も、耳も幸せすぎる瞬間だった。リチャードは全身から汗をほとばしらせ、アン ミカは恍惚の表情でカップルダンスに溺れ、その熱気に負けじと、盛り上げ隊の皆さんも踊り狂った!

さて、この熱いディスコタイムは、これから誰もが体験できる。ミュージカルの開催中、公演のカーテンコールの後に開催されるのだ。ダンスの経験なんて関係なし。熱気に触れたら、きっと誰もが勝手に踊り出してしまうだろう。なぜなら「ディスコは非日常!」なのだから。

さて、最後に3人のミュージカルにかける思いをお伝えしよう。

「キャスト一同、皆、日本に来るのを楽しみにしています。今日のイベントを通じて、日本の素晴らしさを体感しました。ミュージカルでは、若者たちの人生のエネルギー、悩みをどう解決していくのかを楽しんでいただきたいと思います」(リチャード・ウィンザー)

「リチャードは、髪の先、指の先、心の底までハッピーにしてくれるスーパーダンサー。僕も、側で観ていて一つ一つの動きにしびれました! そもそも、サタデー・ナイト・フィーバーという作品は日本にディスコブームを巻き起こし、今でも日本の音楽シーンに影響が続く名作です。今回のミュージカルは世界中を巻き込んで、40年前の熱気を超えて盛り上がるんじゃないかと思います。日本から世界に元気を送るミュージカルになる事を期待しています。僕は20歳になる娘と一緒に楽しむ予定です!」(DJ KOO)

「制作発表ってかしこまってるものなんですけど、散々踊ってみんな一つになって、ディスコタイムで盛り上がって(笑)。今日のこの勢いを体感して、きっと今回のミュージカルを通じて、日本全体がまた元気になるんじゃないかと思いました。作品では、ダンスシーンはもちろんかっこいいと思いますが、若者の葛藤や悩みや成長もしっかり描かれているいう事。人生って悩むからこそ、楽しみを味わえる、そのこともしっかり感じられると思います。きっと、1回観たら何度もきたくなるんでしょうね。家族や友達など、メンバーを変えて楽しみましょう」(アン ミカ)

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こうして、前代未聞の熱いプレスイベントは幕を閉じた。次に幕があがるのはいよいよミュージカルの本番だ。果たしてどんな興奮が待っているのか、ドキドキが止まらない。

ミュージカル「サタデー・ナイト・フィーバー」は、2019年12月13日(金)〜29日(日) までの全22回公演。会場は東京国際フォーラム・ホールC。チケットは発売中。

(取材・写真・文=浅水美保)

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